【悲報】夏休みが16日程度に大幅短縮?その影響範囲は?

静岡県の吉田町では、町立小中学校の来年度の夏休みをお盆休みも含めて16日程度にする検討を始めたそうです。
■夏休み16日程度に短縮を検討 吉田町小中学校
(2017年7月4日 静岡新聞)

吉田町教育委員会は新たな教育改革で2018年度、町立小中学校の夏休みを17年度の24日から16日程度に短縮する方向で検討を始めた。

16日に減ったのか!と思いきや今年度の夏休みも24日?
昔は40日あったのに!!!
夏休みを短縮する理由は、「教員の多忙化解消」ということらしいですが、家庭からは「親子で過ごす時間が減る」など、賛否両論が上がっているようです。

そもそも夏休みの日数は誰が決めてるのでしょうか?

公立小学校、公立中学校の場合、日数は原則として学校を管轄する市町村教育委員会が定めています。
文部科学省の小学校学習指導要項によりますと年間最低授業日数は下記のようになってます。

各教科等の授業は,年間35週(第1学年については34週)以上にわたって行うよう計画し,週当たりの授業時数が児童の負担過重にならないようにするものとする。ただし,各教科等や学習活動の特質に応じ効果的な場合には,夏季,冬季,学年末等の休業日の期間に授業日を設定する場合を含め,これらの授業を特定の期間に行うことができる。
小学校学習指導要項

年間35週という規程が設けられているんですね。
ちなみに、始業式・終業式・運動会・家庭訪問など行事日が増えると、その分授業日を確保しないといけないということのようです。
各々の行事や長期休暇の必要性、また、計画を遂行するために教員は足りているのか否か等、再考する必要があるのかもしれません。
また、文部科学省の小学校学習指導要項にはこうもあります。

児童が学ぶことの意義を実感できる環境を整え,一人一人の資質・能力を伸ば せるようにしていくことは,教職員をはじめとする学校関係者はもとより,家庭や地域の人々も含め,様々な立場から児童や学校に関わる全ての大人に期待される役割である。幼児期の教育の基礎の上に,中学校以降の教育や生涯にわたる学習とのつながりを見通しながら,児童の学習の在り方を展望していくために広く活用されるものとなることを期待して,ここに小学校学習指導要領を定める。

夏休みの長さを変えると、児童はもとより、家庭や学校関係者など、たくさんのステークホルダーに影響が及びます。
その際、何を優先して考えるべきなのかというと、「児童が学ぶことの意義を実感できる環境」を整うことに資するのかどうかを基準に、大人は考えましょうね、と書かれています。
我々大人が様々な意見を出し、子ども達にとってよりよい教育の仕組みを作る必要がありますね!

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