誤用してない?歌手名でよく見るfeat.(フィーチャリング)の意味

○○ feat. ××(誰々フィーチャリングなになに)
誰しも一度は見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?
音楽アーティストが別のアーティストとタッグを組んで楽曲を提供するときなんかに「feat.」が使われたりします。
しかし、このフィーチャリングってどういう意味なんでしょう?
デュエットや合唱とも違うし、単に一緒に歌うっていうことではないんですよね?
実際に、○○ feat. ××の曲を聴いてみましょう。
例えば、平井堅と安室奈美恵の2人が歌う「平井堅 feat. 安室奈美恵/グロテスク」なんていうのがあります。

平井 堅 『グロテスク feat. 安室奈美恵 (MUSIC VIDEO YouTube ver.)』

「青山テルマ feat.soulja / そばにいるね」という曲もあります。この青山テルマの「そばにいるね」は、日本で最も売れた着うたフル楽曲としてギネスに認定されたこともある大ヒットソングです。
曲を聴くと、「あぁ、確かに聴いたことある!」と思われる方も多いのではないでしょうか。

青山テルマ feat.SoulJa / そばにいるね

「○○ feat. ××」の誤用にご用心

この「○○ feat. ××」という表現ですが、みなさんはどのようなイメージを持っていますか?
○○と××が一緒に歌っているとか、○○と××のコラボだと思っていませんか?
実はこの「feat.」という言葉は「featuring」の略です。
そして、「feature」は名詞で「特徴」という意味で、動詞になると「特徴にする」から転じて「主役に据える」「呼び物にする」という意味があります。
そのため「○○ feat. ××」という表現は、○○ が ××を主役に据えているという意味になります。××が主役な訳ですから、「feat.」の後にくる××が○○より大物である場合が多いです。
○○が大物の××にお願いして自分の曲に出てもらっているというケースが多いので、前述の「平井堅 feat. 安室奈美恵/グロテスク」の場合は、平井堅が安室奈美恵にお願いして出てもらっている、「青山テルマ feat.soulja / そばにいるね」なら青山テルマがsouljaに出てよ、とお願いした、と考えることができます。
「feat.」ではなく「H Jungle With t」のように「with」というのを見たことがあるかもしれませんが、「with」は「feat.」のような上下関係はなく、共同作業という対等な立場で楽曲を作っているという意味になります。
なので、「H Jungle With t」の場合H Jungle(ダウンタウン)とt(小室哲哉)は、どっちが大物かどうかではなく、対等な関係であると言えます。

WOW WAR TO NIGHT 〜時には起こせよムーヴメント〜

いかがでしたか?
歌手名からも英語のボキャブラリーを学ぶことができるので、身の回りで目にする英単語に注目してみましょう!
以上、「○○ feat. ××」は××の方が大物である、というお話でした!

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コメント

  1. Hiromi より:

    とっても勉強になりました!
    知ってると知らないでは見方が全然違います。
    高齢ですが初心者でわからない事だらけです。又教えてください!

  2. 杉山 より:

    ラジオのパーソナリティーが、カッコつけて言っているのに、ばっかじゃないと思っていた割に調べるのが癪でしたが、つい読んでしまいました。よく分かりました。ありがとうございました。

  3. ゆゆ より:

    星野源の「さらしもの feat.PUNPEE」の例で言えば、星野源の方が先輩で、一般的な知名度も星野源の方がありますよん(個人の見解)。そもそも「どちらの方が大物か」という判断は人それぞれ異なるため、「相手が大物の場合feat.を使う」とは言えず……

     つまるところ、楽曲制作に携わってくれた相手に対し、敬意を払うために「feat.」と表現しているんですよね。相手が大物か否かは関係なく。
     番組の司会を務める芸能人がどんなに大物であっても、ゲストとして呼んだ人物のことは、大物のように「○○さんが来てくださっています!!」という感じで扱う、それと同じです。

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