台風が来ていますね。
日本にはしょっちゅう台風が上陸するので、たまったものじゃありません。
さて、その台風ですが、どうして「台風」と言うのでしょう?
台風の語源についてご紹介します。
台風は英語の “typhoon” の音訳だった…!
台風は英語で言うと typhoonとは中学校の頃に習った人も多いでしょう。
なんとなく似ていると感じますが、まさにこのtyphoonが台風の語源です。
ちなみに昔は「颱風」と書いたとか。
typhoonに似た意味の英単語としては、他に
- hurricane (ハリケーン)
- cyclone (サイクロン)
という言葉がありますが、どれも強風を伴う熱帯低気圧のことを指す点は同じで、発生する地域によって、以下のように呼び方が変わります。
- 太平洋北西部で発生 → typhoon
- 大西洋北部・太平洋北東部・太平洋北中部で発生 → hurricane
- インド洋北部・インド洋南部・太平洋南部で発生 → cyclone
台風の語源が typhoon ということはどっかで聞いたことあるよ!という方に、じゃあなぜ、この決まった季節に私たちを苦しめる気象現象をtyphoonと呼ぶのか?その語源についてさらに深掘りしてみましょう!
typhoonは中国語の “tai fung (大風)” が由来!?
typhoonの由来には3つの説があります(語源由来辞典より)。
- 台湾や中国福建省で、激しい風のことを「大風(タイフーン)」といい、それがヨーロッパ諸国で音写され「typhoon」となり、それが再び中国や台湾へ入り、「颱風」という字を当てはめた。
また、中国福建省あたりでは、もともと「台湾付近の風」という意味で、「颱風」が使われていたという説もある。 - アラビア語で、ぐるぐる回るという意味の「tufan」が、「typhoon」となり「颱風」となった。
9~10世紀にはインド経由の西アジアと中国の交易が盛んであったことや、宋や元の時代にはイスラム船が頻繁に中国に来航していたことから、台風の影響を受けたアラブ人の言葉が転じたという説は最もらしい。 - ギリシャ神話の風の神「typhon(テュフォン)」が、「typhoon」となり、「颱風」となった。
3つ目のギリシャ神話の風の神テュフォン説なんてかっこいいですよね。
中国、アラブ、さらにはギリシャまで、昔から人類は台風に苦しめられていたんですね!
漫画のイラストとネイティブの音声で英語力を鍛えよう!
コメント