突然ですが、野球の「四球」って英語でなんと言うでしょう?みなさんはどんな単語を思い浮かべますか?野球中継を見たことがある人は、フォアボールというのが思い浮かんだのではないでしょうか?
実はこれは間違いです。英語に “four ball”という表現はありません。フォアボールは和製英語なので、正しくは”walk“あるいは”base on balls“と言います。
野球は100年以上前にアメリカから輸入されたスポーツですが、その後日本で独自の進化を遂げました。野球用語にはフォアーボール以外にもおかしな和製英語があふれています。今日はそのおかしな間違った例を説明したいと思います。
野球の和製英語1: デッドボール
漢字だと死球と書かれるデッドボール、正しくは”hit by a pitch“と言います。死球とデッドボールの関係から考えると明らかに直訳された表現であることに気づきます。日本では、デッドボールと言われていますがボールが死んでいるわけはないのです。
× Ichiro got dead ball and is on first.
○ Ichiro got hit by a pitch and is on first. (イチローはデッドボールで1塁に進んだ。)
野球の和製英語: ゴロ
英語では”ground ball“と言います。これに関しては、まったく英語の原型をとどめていませんね。おそらく、ボールがゴロゴロ転がっている様子からゴロと言われるようになったのでしょうが、カタカナで表記されるとつい英語なんだと勘違いしてしまいますよね。
× Last time up, Aoki hit a goro back to the pitcher.
○ Last time up, Aoki hit a ground ball back to the pitcher. (前の打席で、青木はピッチャーゴロを打った。)
野球の和製英語3: フルベース
漢字だと満塁と書かれるフルベース、正しくは”full base”ではなく、”bases loaded“と言います。とにかくベースは複数あるので複数形になっていないとおかしいわけです。
× Yankees is up by a run and has the full base.
○ Yankees is up by a run and has the bases loaded.(ヤンキースは1点勝ち越して、なおもフルベースだ。)
野球の和製英語4: スリーバント
“three bunt”は間違いで正しくは”bunt with two-strikes“です。1人が同時に3回もバントできるわけがありません。以下の例では”bunt”を動詞として使っています。
× I doubt that Kawasaki will three bunt , but you never know.
○ I doubt that Kawasaki will bunt with two strikes, but you never know.(川崎がスリーバントするはずないけど、裏をかくかもしれないね。)
野球の和製英語5: セーフティーバント
バントに関してはおかしな和製英語にあふれています。安全なバントって何ですかね?正しくは”drag bunt“ですよ。バントするときってバットと顔が近いので安全なバントがあれば教えてもらいたいものです。
× Ichiro is good at a safty bunt.
○ Ichiro is good at a drag bunt.
コメント
セーフティーバントは行動がセーフティーというよりは、自分も生き残れるようなバント(セーフになるバント)って意味のセーフティーですかね
通常犠牲になってランナーを進めるバントなので、自身もセーフになるようなバントはセーフティーなバントなのかもです