みなさんは韻律音声という言葉をきいたことがありますか?
スピーキングで超重要な韻律音声
耳で聞く音声というのは分節音声(segmental sounds)と呼ばれる母音や子音の音と、アクセントや声の高さ、早さといった個々の音だけではカバーできない要素である韻律音声(prododic sounds)に分けることができます。
実はこの韻律音声こそが、英語のスピーキングで重要なんです。
例えば、
「ありがとう」
というところを、母音を間違えて
「あらがとう」
としても意味は通じます。
一方で、
「ありがとう!」
と元気な声で言う場合と、
「ありがとう…」
とすごく沈んだ声で言うのでは、伝わる意味が大きくことなります。
前者では分節音声に違いがあり、後者では韻律音声に違いがあります。
伝わる意味という意味では、韻律音声の方が影響が大きいのです。
英語でもこの状況は同じです。
英語のスピーキングにおいては、分節音声よりも韻律音声が重要なのです。
メラビアンの法則を逆に考えてみる
メラビアンの法則というものがあります。
これは、「7-38-55のルール」とも言われるもので、プレゼンなどで人に与える影響は、
- 話の内容などの言語情報が7%
- 口調や話の早さなどの聴覚情報が38%
- 見た目などの視覚情報が55%
といった割合になるというものです。
つまり、言葉そのものよりも、それ以外の情報の方が人には伝わる、というものです。
このメラビアンの法則はよく、「言語情報以外も大切にしないと、うまく伝わらないよ!」というメッセージを導くときに例に出されるのですが、これを逆に考えてみましょう。
つまり、「言語情報以外の部分をうまくやれば、言葉が間違っても伝えることができる」と考えるのです。
分節音声と韻律音声の例でいうと、分節音声が多少間違っていても、韻律音声がしっかりできていれば正しくコミュニケーションが取れるということです。
韻律音声を鍛えるにはどうすればいいのか
韻律音声が大切だということは分かったのですが、ではそれをどうやって鍛えればいいのでしょうか?
一番オススメの方法はシャドーイングです。
韻律音声ができている音声をそのままコピペするのです。
韻律音声の練習のためにシャドーイングをする場合、予め教材として作成されたものよりも、英語の映画やドラマなんかの生々しい音声を使うことをおすすめします。
その方がより、実際の状況に適した韻律を練習することができるからです。
是非、韻律音声を意識しながら英語の学習に取り組んでみてください。
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