今回は、みなさんがよく知っている商品やサービスを題材に、ビジネスモデルキャンバスの具体例を見ていきたいと思います。
iPod発売当初のビジネスモデルキャンバス
みなさん、音楽を聴くときは何で聴いていますか?
今回はiPodのビジネスモデルキャンバスをご紹介します!
この画像のビジネスモデルキャンバスはiPod発売当初のものです。一つ一つ見ていきましょう。
- キーパートナーは小売店、製造メーカーと書かれています。
販売や製造などで外部に委託(アウトソース)される活動や、外部から調達されるリソースということですね。 - 主要活動はマーケティング、デザイン・企画です。
キーパートナーに外部委託することによってこれらの活動により注力することができます。iPodはデザイン性も高いので人気がありますよね。 - リソースはハードウェア、ブランド、ソフトウェア。
キーリソースには主にヒト、モノ、知的財産、財務と4つあることを以前学びましたね。 - 価値提案は、1000曲がポケットに、iTunesでライブラリ管理、デザインとあります。
「1000曲がポケットに」というシンプルなメッセージは、故スティーブ・ジョブズ氏がプレゼンテーションで使っていた言葉で、とても印象に残ります。 - 顧客との関係がLoveって素敵ですね。
- チャネルはアップルストアや小売店。
顧客の求める価値を提供していることを告知する方法、その価値を届ける様々なルートになっています。 - 顧客セグメントに音楽ファン、Macファン、ガジェッターとあります。
Macファンは多い気がします。MacユーザーはiPhoneはもちろん、iPadやiPodなども所持しているイメージです。ガジェッターとは目新しいモノや、面白い小物、電子機器に目がない人のことですね。 - コスト構造は、人件費、製造費、管理費があります。
価値提案を行い、キーパートナーと働き、キーリソースを調達するために支払うコストのことですね。 - 収益の流れはiPodの代金です。
与える価値が届けられる際、支払われるお金のことでしたね。
以上、iPodのビジネスモデルキャンバスを構成する要素を一つ一つ見ていきました。
このビジネスモデルキャンバスは、iTunesの登場やiPhoneの登場でその後大きく変化していきました。
ぜひみなさんもiPhoneが登場したことによって、このビジネスモデルキャンバスがどのように変化していったのか、ご自身で考えてみてください。ビジネスのセンスが磨かれますよ!
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