英語表記だけじゃない!様々な言語で表現されるカリグラフィー


カリグラフィーと言えば英語表記のものを思い浮かべませんか?
しかし、実はカリグラフィーは様々な国で、様々な言語を用いて行われているものなんです!
この記事は、様々な地域のカリグラフィーについてご紹介します。
 

アラビア語のカリグラフィー

英語では「イスラーム書道」を意味する “Islamic Calligraphy” と呼ぶことが多いですが、「アラビア書道」を意味する “Arabic calligraphy” などとも呼ばれます。アラブ諸国では、アラビア語のカリグラフィーがたいへん盛んです。美しい書体が発展し、アラベスク模様と同じように一つの芸術として確立されました。また、コミュニティ市街地形成の中心であるモスクの建物の内壁には、天井や壁などいたるところにアラビア書道が描かれており、芸術作品のようです。

モンゴル語のカリグラフィー


モンゴル語は、アラビア文字のように連続した筆致で描き上げるのが特徴です。日本のように縦書きで描かれていますね。モンゴル語は1994年以降義務教育化され、歴史と文化・伝統の象徴として、書道やクラフトアートをはじめとした芸術作品に活用されており、書道展なども積極的に開催されています。また、モンゴル民族独自の造形技術が高く評価され、モンゴル書道は2013年無形文化遺産に登録されています。
 

日本語のカリグラフィー


最近日本語を描いたTシャツやお土産が、海外の方々の間で流行っていますね。漢字やひらがな、カタカナ、ローマ字など、様々な表現の線の組み合わせる日本のカリグラフィーは特徴的で面白いかもしれません。また、日本人はシャイな面もあるので、カリグラフィー文字は気持ちを伝える手段としていい方法かもしれませんね。
 

オリヤー語のカリグラフィ


上記のカリグラフィーは、インドの公用語の一つであるオリヤー文字の書体です。ほとんどの字が丸っこいのが特徴的でかわいいですね。インドには多くの異なる伝統的なカリグラフィーが存在しています。経典はインドにおいてカリグラフィーの使用頻度が最も高い書物で、修行中の仏教徒は寺院でカリグラフィーの鍛錬を積み、経典の写本を制作する義務があったそうです。
 
 


いかがでしたか?
今回は様々な国や地域の言語のカリグラフィーをご紹介しました。
地域や言語によって違いがあり、面白いですね。
また、カリグラフィーは時代や地域の慣習、宗教と深い関わりがあることもわかりました。
一風変わったカリグラフィーを書くのも、また面白いかもしれませんね。
 

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