起業を目指す学生が知っておくべきビジネスモデルの分析ツールとは?

ビジネスモデルキャンバスとは?


ビジネスモデルキャンバスってご存知ですか?
2012年に邦訳が出版された『ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書』で紹介されているビジネスモデルを生成・ブラッシュアップするツールです。
ビジネスモデルの定義は様々ですが、ここでは製品やサービスに関してどのように売り出して利益を生み出していくか作り上げた仕組みを指します。
ビジネスモデルキャンバスは言葉の通り、ビジネスモデルを描くためのキャンバスなのですが、特徴的なのがビジネスの流れ全体を可視化しているところです。
そのキャンバスはビジネスを行う上で外せない9つの要素から成り立っていて、その9つある
要素はキャンバス上で独立せずに関連しています。
つまり、1つの要素を変えれば残りすべての要素にも影響するということが目に見えるのです。
従来の、ある要素特化した4Pや3Cの分析ツールに比べ、全体を網羅していてバランスが良いのもビジネスモデルキャンバスの特徴です。
ビジネスアイデアを持っていて起業するつもりの学生や同年代の誰よりも飛び抜けたいと
思っている学生、またビジコンで優勝したいなどの野望のある学生はこのツールを押さえ
ておくべきでしょう。

9つの要素から成り立つキャンバス

下の画像を参考に9つの要素が何なのかを簡単に説明します。

①顧客セグメント(Customer Segment)
⇒起業が関わろうとする顧客グループの定義
②提供する価値(Value Proposition)
⇒特定の顧客セグメントに向けて、価値を生み出す製品とサービスについて
③チャネル(Channel)
⇒顧客セグメントとどのようにコミュニケーションし、価値を届けるか
④顧客との関係(Customer Relation)
⇒企業が特定の顧客セグメントに対して、どのような関係を結ぶのか
⑤収入の流れ(Revenue Stream)
⇒企業が顧客セグメントから生み出す現金の流れを表現
⑥主なリソース(Key Resource)
⇒ビジネスモデルの実行に必要な資産
⑦主な活動(Key Activity)
⇒企業がビジネスモデルを実行する上で必ず行わなければならない活動
⑧パートナー(Key Partner)
⇒ビジネスモデルを構築するサプライヤーとパートナーのネットワークについて
⑨コスト(Cost Structure)
⇒ビジネスモデルを運営するにあたって発生するすべてのコスト
ビジネスモデルキャンバスは以上の9つの要素から成り立ち、上記の項目を埋め、
分析することでビジネスモデルを構築・ブラッシュアップすることができます。
 
いかがでしたか。
この要素を理解しておくと、ビジネスモデルの仕組みがスムーズに構築出来ます。
自分でビジネスモデルを構築する際に是非参考にしてみてください。

90秒で分かるビジネスモデル・キャンバスって何?

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