コミュ力アップに必須!ハイコンテクスト・ローコンテクストとは

ハイコンテクスト、ローコンテクストという言葉をご存知でしょうか?
実はこの言葉、就職活動などで話題のコミュニケーション力(コミュ力)に大きく関係する大事な考え方なんです!

ハイコンテクスト、ローコンテクストとは

ハイコンテクスト、ローコンテクストとはコミュニケーションを行なう際に、言葉以外のものに重きを置くか、言葉そのものに重きを置くかという姿勢の違いを指します。
コンテクスト(context)とは、「文脈、背景」と訳されることが多い言葉です。
ハイコンテクストとは、言葉そのものよりも、文脈や背景、言外の意味を重視する姿勢を指します。
一方で、ローコンテクストは言葉そのものの意味を重視する姿勢です。

日本はものすごくハイコンテクストな国!?


さて、このハイコンテクストとローコンテクスト、文化や使われている言語の影響を受けて、お国によってどちらの傾向が強いかが大きく分かれます。
上の図にもあるように、日本はめちゃくちゃハイコンテクストな国です。
「空気読めよ」と言うように、交わされる言葉そのものよりも、その場の雰囲気や話の流れが重視されます。
単に重視されるだけでなく、

  • ハイコンテクストなコミュニケーションが行える人=頭が良い人
  • 空気よめないヤツ=ダメなヤツ

といったように評価にも大きく影響を及ぼしています。
「空気読め」なんてローコンテクストなコミュニケーションが重要な環境で言ったら「空気のどこに文字が書いてあるんですか?」と聞き返されてしまいます。

グローバルコミュニケーションとはローコンテクストコミュニケーション

国によってハイコンテクスト、ローコンテクストが分かれる要因の1つに、移民が多いかどうか、という要素があります。
全く文化の異なる人達、自分とは考え方が異なる人達に囲まれると、「言わなくても分かる」という態度ではコミュニケーションをとることができません。なぜなら、相手は空気を読んでくれないので、言わないことは、全く伝わらないからです。
しっかり言葉で自分の考えを伝える必要があります。
そのため、移民の多い国ではローコンテクストなコミュニケーションが重視される傾向にあります。

  • いかに自分の考えを論理立てて伝えられるか、
  • 勝手な憶測が紛れ込む余地がないか、
  • あいまいな箇所はないか、

といったポイントを考えながらコミュニケーションが行われます。
グローバルな環境とは、まさに人種の坩堝、自分とは背景が異なる人達と接する環境です。
必然的に、ハイコンテクストなコミュニケーションを行なうのが難しくなるので、ローコンテクストなコミュニケーションを上手に行えるかが、グローバルコミュニケーションでは大切になってきます。
ハイコンテクスト、ローコンテクストなコミュニケーションは、何も違う国の人と話すときにだけ関係したものではありません。
同じ日本人でも、ハイコンテクストがちな人、ローコンテクストがちな人が身の回りにいるはずです。
普段の生活でも、コミュニケーションにはハイコンテクストなものとローコンテクストなものがあるのだ、と意識することで、両方の姿勢を使いこなせるようになるのではないでしょうか。

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