みなさん、テレビや新聞で日本は国債で負債を抱えまくった借金大国だ!という話を耳にすることはありませんか?
最近ではギリシャが財政破綻したことで、その注目は日本にも向けられています。
「速くしないと日本も破綻してしまうのではないか!?」 と思われるかもしれません。
しかし、実は国債をいくら発行しても理論上、破綻することはないと言われています。
今回は国債の仕組みを見ていきましょう!!
国債をいくら発行しても、破産することはない!?
そもそも国債とは「国の借金」であるということは、この記事を読んでいる方ならお分かりでしょう。
しかし、このイメージが先行しすぎて、みなさんがする借金と同じように「国債を発行しすぎると、いずれ破綻する」といったふうに言われることが多くなっています。
しかし、国債による借金は皆さんが行う様な借金とは全く違うものです。
みなさんの様な家庭が行う借金の借入先が銀行や消費者金融など「あかの他人」であるのに対し、国債の借入先は「日本国民」です(一部を除く)。
まずこの点が大きな違いになります。
続いては借りたお金がどう使われるかどうかについてです。
家庭が行う借金で得たお金は「生活費や趣味娯楽費」など借入先と同じように「あかの他人」の収入になる為に使われます。
しかし国債で得たお金は社会保障や交付金など「日本国民」へ使われます。
つまり「日本国民」に払うためのお金を「日本国民」自身から借金しているのです。
この仕組みを頭に入れたまま具体例を見てみましょう!
1. 国債発行
例えば、国民に払う社会保障費と民間企業への助成金を確保するために国債で1兆円借金したとしましょう。
この時点で日本政府は現金1兆円を手にし、同時に負債は1兆円になりました。
今回得た1兆円はもちろん社会保障費と助成金に使われました。
この1兆円で、お年寄りは高度な医療技術によって命を助けられ、助成金を得たベンチャー企業は急成長し世界的大企業になりました。
2. 国債の返済
日本政府は国債を発行し、借金をしたからには返さなければなりません。
その締切が今年です(仮定)。
そこで、前回の国債で借りたお金を返すためにもう一度国債を発行することにしました。
1兆円に利子をつけて返すため、1兆1千万円の国債を発行しました。
こうやって、日本は国債を返すために国債を発行する、
つまり「借金を返すために借金をしている」状態です。
みなさんがよく耳にする負債額 1,000兆円というふうに膨れ上がっています。
しかし、昨年借りた1兆円によって人々の生活は豊かになり、会社も急成長を遂げることができました。
そして新たに国債を買う人がいる限り、国債は発行され続けます。
国債を返す期限は決まっているため、利率は低いですが安定した日本の国債を買う人は減りません。
「日本政府」が「日本国民」に借り、
「日本政府」が「日本国民」に使っているため
この仕組みが変わらない限り財政破綻することがありません!
もちろん、この状況が良いという訳ではありません。
適切な徴税と用途があってこそではありますが
日本は借金大国で、いつ破綻するかわからない!
という状況ではない、ということがお分かりいただけたかと思います。
国債については色んな見解があるので、様々な経済学者によって今も議論されています。
今回は簡単な説明になりましたが、
日本の政治や財政状況についてご自分で考えてみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
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