アロマテラピーって何?すぐにできるアロマの賢い使い方

最近、「香り」を効果的に使った商品が増えています。
例えばこちらのレノアハピネスのCM。

【CM】P&G レノアハピネス 鈴木亮平 蓮佛美沙子

俳優の鈴木亮平さんと女優の蓮佛美沙子さんが出会うシーンから始まるCMです。
朝に初めてすれ違った二人が互いに「いい香り」と感じ、仕事中も何となく気になる朝の香りを思い出し、そして夜に偶然再会して、香りをきっかけに声をかける…というなんだかこの後、恋に発展しそうなストーリー。
しかし、本当に香りが恋のきっかけになることなんてあるんでしょうか?
実はあるんです!
少し専門的なお話をすると、香りの元となる分子は鼻から吸い込まれ、脳の記憶を司る大脳辺縁系という場所に直接届きます。成分が加工されずに直接脳に届くのって実は嗅覚だけなんです。
香りの成分と脳が直接つながっているので、このCMの二人も、朝の香りを夜に嗅いだ時とき、脳が瞬時に反応して、「はっ!」となったんですね。
香りと恋を絡めたのは何も最近のテレビCMだけではありmせん。あのクレオパトラも男性を惹きつけるために、香りを利用していたんですよ✨

アロマテラピーって知っていますか?

そんな香りを効果的に使ったのがアロマテラピー。
みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
香りを楽しむだけでなく、美容や医療に香りを活用するのがアロマテラピーです。
アロマラピーとアロマラピー、両方よく耳にしますが、「テ」と「セ」はフランス語発音か英語発音かの違いで、両方とも意味は同じです。
この記事ではアロマラピーに統一します。

アロマテラピーとは

アロマテラピーとは香りを使った療法のことです。

アロマ(芳香)+ テラピー(療法)=芳香療法
⇒ 香りを使った療法

アロマテラピーの専門家であるアロマテラピストと呼ばれる人たちは、

  1. 香りの心理的効果
  2. 成分の薬理効果
  3. マッサージトリートメントなどによるタッチの効果

これら3つをたくみに使い分けています。
レノアハピネスの動画のように、香りのみを使うこともアロマテラピーといいますが、認知症予防に効くアロマ、仕事効率アップ、お肌にいいアロマ、といわれているのは、香りそのものだけでなく、その香りを生み出す成分の効果効能も重要となります。
https://mainichi.jp/articles/20161103/ddl/k31/040/493000c
香りと成分の両方が必要なときに使用するアロマオイルは精油と呼ばれるオイルです。

精油(エッセンシャルオイル)とは

精油(エッセンシャルオイル)とは、
植物から抽出された100%純粋な芳香物質です。

精油は、植物の花、葉、茎、果実、根、種子、樹脂など、植物から抽出した100%純粋な芳香物質です。蒸留、圧搾、溶剤などの、植物の特徴に合わせた方法で抽出されます。
アロマテラピーでは全てこのような精油を使っているの?と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
ちょっとややこしいですが、アロマとは「香り」のことです。
だから精油を使用しなくても、香りを活用している限りアロマテラピーなのです。
例えば美容室やエステサロンなどで、精油ではなく人工香料を使っていても「アロマスパ」「アロマエステ」と表記することは間違いではありません。
しかし、いい香り+何か特定の効能を求めて使いたいときは、100%純粋な芳香物質の精油を使うようにしましょう。

精油の見分け方

さて、じゃあ精油とそうでないオイルはどうやって見分けるの?と思われるかもしれませんが、以下の2つのポイントを押さえれば、簡単に見分けることができます。

  1. 店員さんに植物から抽出した100%純粋なものかをたずねる
  2. 精油の箱やラベルに抽出方法や抽出した植物の学名*が書かれているかどうかを確認する
学名とは、例えばLavandula angustifoliaのようなものを指します。これはラベンダーの学名です。Lavandulaは植物の属性、angustifoliaは種小名をあらわしています。学名は基本的に私達が普段あまり目にしないラテン語が使われています。ラテン語は現在では使用されておらず、死んだ言語とも言われています。ですから、私たちが使用している言語のように流行によって変化するようなことがないため、学名に使われています。

精油を購入する時のポイント

よし、精油とそうでないオイルを見分けられるようになった!早速、精油を買ってみよう!と思ったら、以下のポイントを押させて購入するようにしましょう。

  • できるだけ新鮮な精油を選ぶ
  • 信頼のおける店で買う
  • 無農薬かどうかを確認する
  • ふたが開いていないか確認する
  • ビンの横や底に割れがないか確認する
  • 赤色のビンを使っていないことを確認する

精油の使用期限

精油は生ものです。食べ物と同じように使用期限があります。
せっかく購入した精油を長く使うにはどうしたらいいか。
まずは目安となる使用期限ですが、

  • 未開封→ほとんどの精油のビンまたは箱には使用期限が記載されています
  • 開封後→柑橘系が6ヶ月以内
  • 柑橘系以外のその他は8〜12ヶ月くらいが目安となります

ただし、保存の状態によってこの期間が短くなることもあります(酸化臭がしたらアウトですので注意してください)。

精油の保存方法

では、精油を長持ちさせるにはどのように保存したらいいのでしょう?
以下のポイントを押さえましょう。

  • 香りが移りやすいので密閉袋に入れて、冷蔵庫の野菜室など冷暗所(5〜10℃)で保存する
  • 遮光瓶を使用し、直射日光を避ける
  • 使用後は酸化防止のため、すぐにフタを閉める
  • クラフト作成(精油を使って手作り石けん等、肌につけるものを手作り)するとき、金属製品は使用しない(精油と金属は化学反応を起こすことがあります)
  • 液だれした時は、アルコールを含んだティッシュなどですぐに拭き取る
  • 誤飲や事故を防ぐため、子どもやペットの手の届かないところに保存する

https://www.j-cast.com/2018/01/29319835.html
余談になりますが、百貨店や自然食品のお店で目にする「塗るアロマ」や「飲むアロマ」は
精油の原液使用はしていません。

精油の原液を直接皮膚につける、飲むという行為はとても危険なので、絶対にしないでください

かんたんな精油の使い方

興味を持って精油を購入してみたものの、思った以上に手間がかかったり、めんどうだったりして、使わなくなってどうしよう…というケースもよく耳にします。
効果効能を求めて精油を使う場合は、さまざまなことに注意しないといけませんが、香りを楽しみたいだけであれば、気軽にかんたんに使う方法があります。
その方法はとは、アロマテラピーの歴史の原点ともいえる香りの蒸散です。

アロマテラピーの原点である香りの蒸散
⇒ 香りを漂わせること

 
アロマを楽しむために机の上に精油を並べた画像

蒸散は、丸めたティッシュ、お湯をはったマグカッブ、ランプを使うなど、ざまざまな方法があります。
さまざまな方法がある分、それぞれに注意点があるのですが、もっとも簡単で、安全、そしておしゃれに蒸散を行うためのツールとしてアロマディフューザーがあります。

アロマディフューザーについて

アロマディフューザーは、お部屋やオフィスで簡単に精油の蒸散を行えるツールとして人気を集めています。
みなさんも下記のようなアイテムを見たことはありませんか?

アロマディフューザーと2本の精油瓶が並べられた画像
アロマディフューザーはメーカーによって各種さまざまなタイプがありますが、大きくは2つに分類することができます。

タイプ1: 精油と水を使用するアロマディフューザー

使い方は簡単。目印まで水を入れ、お好きな精油を2〜3滴垂らせばOKです。

タイプ2: 水を使わないアロマディフューザー

精油注入口に精油を直接入れるだけで使えるタイプです(精油の量はメーカーにより異なりますので、説明書等で確認しましょう)。水を使わないディフューザーの場合、吹き出し口から出てくるのは原液のため、直接触れないようにしてください。
また、どちらのタイプのアロマディフューザーも、お手入れはきちんと行いましょう。
使い終わったら、水気をしっかりきって、アルコールで拭き取りましょう。
http://xn--t8j4aa4n5fg7ktf9esdxd8dujb.com/caution-aroma/
植物性だから安全だと思われがちですが、精油の原液はプラスティックを溶かしたり、マニキュアをはがしてしまうことがあるほど、植物の力がギュッと濃縮されています。


いかがでしたか?
最後にお伝えしたアロマディフューザーについて、早速使ってみたい!と思われた方のために、90秒でアロマディフューザーの使い方を解説した無料動画を作成しましたので、かんたんにアロマを生活にとりいれてみたい方は是非チェックしてみてくださいね!
90秒で分かるアロマディフューザーの使い方のコース画像

90秒で分かるアロマディフューザーの使い方

コメント

  1. きど より:

    農薬を使用していないものを選ぼうというのは、どう見分ければ良いのですか?

    • user より:

      コメントありがとうございます。農薬不使用の製品にはその旨、商品説明欄等に表示がありますので、表示をご確認いただければと思います。

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