出向を命ずる!あれ、銀行の出向と転籍って何が違うの?

ドラマ半沢直樹のラストは出向で幕を閉じますよね。
しかし、この出向という言葉、どういうものなのか分かったようで分からない感じがしませんか?
似たような言葉に転籍というものがありますが、転籍と出向はいったい何が異なるのでしょうか?

 転籍と出向の違いについて

出向とは

出向とは、籍は元の会社に置いたまま、別の会社の仕事に就くことをいいます。
そのため、出向先の会社が倒産したときなんかは、元の会社に戻ることができます(ということには一応なっています)。
ですが、ドラマ半沢直樹でもあったように、初めから元の会社に戻ってくることなど想定されておらず、行ったが最後戻ってくることのできない片道切符のケースが実際には多いようです。
また出向にも2種類ありまして、それぞれ「業務出向」と「斡旋出向」があります。

業務出向とは

業務出向は出向先でしか学べない業務をすることでキャリアアップを図ったり、業績が良くない会社にヘルプで行き経営を立て直すもののことを指しています。
主に20代〜30代にかけての方が多く行かれています。
こちらは数年経ったら銀行に戻れる可能性が比較的高いです。
また出向時についても銀行で働いていたときの給料がそのままもらえます。

斡旋出向とは

片道切符として言われるのがこちらの斡旋出向です。
こちらの斡旋出向は出向してから1年ほど経過すると転籍となります。
つまり銀行は退職して、新しい出向先の会社に転職するという形になります。
こちらは出向先の給料が支払われることになります。そして基本的には銀行で働いていたときより給料が下がります。
また出向先も本人の希望が反映されることはないとのことです。
これは40〜50代の方への出向であることが多いです。
銀行では大きなミスをした行員や、出世コースから外れた40代後半の行員にこの斡旋出向を行うケースが多いです。

転籍とは

転籍とは出向と異なり籍自体を別の会社に移すことを言います。
先程、出向のところで厳しいことを書きましたが、一応こちらに関してはまだ戻れる可能性があります。
しかし、転籍はもともと戻れる余地がありません。
出向よりも厳しい対処のため本人の同意がないと転籍は認められませんが、これはうまく丸め込まれて同意してしまうケースが多いようです。
ひどいケースだと倒産寸前の会社に辞めさせたい社員を転籍させて、転籍先の会社を倒産。退職金なども完全にうやむやにして人を切っていくといったこともあるそうです。
…恐ろしいですね。


いかがでしたでしょうか。
出向や転籍など銀行員の日々を詳しく知ることが出来たのではないでしょうか。

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