無意識を活用する勉強術 – 脳の筋トレのススメ

学べば学ぶほど、また新しい何かを学びたくなる – これが「学習」の面白さです。
一方、継続して学習を続けるのは多くの人にとって難しいものです。

そこで活用できるのが無意識の力です。

ハーバード大学ビジネススクール名誉教授、ジェラルド・ザルトマン博士によると、人間の生命・思考活動の95%は無意識下で起こるそうです。
意識が1秒間に処理できるデータ量は40ビットほどに対し、無意識が処理するデータ量は約1,100万ビットもあるとのこと。

ですから無意識のうちに学習モードに入ることができれば、意識的に学習を行うことに比べ効果は飛躍的に高まり、より貪欲に学びたくなるのだとか。

無意識化を妨げるものを取り除け

どうしたら無意識の領域に入って、物事に取り組めるのでしょうか?

ケリー・マクゴニガル「スタンフォードの自分を変える教室」が指摘する意識的な取り組みを阻害する主な要因は、ストレスです。

ストレス状態では焦りや不安が頭をよぎり、エネルギーを多く消費するため「つらい」と感じるそうです。
つらいと感じると、脳の刺激反応が非効率になり、せっかく勉強しても学習効果を感じることができません。すると長時間勉強続けることに対しあなたの脳は「この状態は苦痛」と判定し、学習行為をやめるよう指示を出します。

このような状態にならないよう、ストレスを軽減することで、学習効果を向上させることができます。

同著によると、ストレス解消に最も効果的だったのは、5分間のエクササイズとのこと。
ストレスがあるな、と感じたら「家の周りを5分間だけ散歩してみる」「5分間だけ音楽を聴くのに集中しリラックスする」これだけでも意識の持続力は格段に長くなるそうです。

また「あれもしなきゃ」「これもこなさなきゃ」な同時タスク要求の状態も、脳へのストレス負荷が大きくなります。
順位付けを5分間使ってこなすと、ストレスは軽減します。

睡眠も、ストレス解消に効果的です。
睡眠不足の状態では、ストレスが高まるうえに欲求や誘惑に負けやすくなるため、意識的な取り組みは長く続かないそうです。少なくとも1日6時間以上の睡眠を、同著では推奨しています。

就寝時間も重要です。身体の疲労を取る分泌物は夜10時〜夜中2時ころが活発です。
夜更かしをせず早く就寝すると、翌日はスッキリした状態で目覚め、学習意欲を高いレベルで保つことができます。

脳は筋トレと同じ要領で鍛えることができる

筋トレする脳の画像

同著は同時に「意志力は鍛えられる」ことも主張しています。
毎日継続して意識的に取り組みを行うと、最初は苦痛でも、時間が経てばそのつらさが軽減します。
さらに反復することで、それが無意識の領域に深化します。
意志力は、運動筋肉と同様、鍛えられていくのです。

無意識での学習モードにまで訓練されると、意識して「学習しなければ」と思っているときに比べ、ぐっと疲れを感じなくなります。
自転車を無意識で乗れるのと同様、スイスイと学習を進められます。
意識は学習する行為ではなく、学習する対象に向けられます。このため内容の理解が進み、いわゆる「アハ体験」を多くすることになり、楽しくなります。
この無意識に学習するサイクルが一度できると、脳は学習することを「快感」と判定し、学習欲が止まらなくなります。

翻訳家も、最初は意識的にインプットを継続しますが、次第に文法や単語などを意識しなくても読めるようになるそうです。一旦英語がスラスラ理解できるとそれが楽しくなり、英語論文を読んでみたり、海外ニュースを見たりするようになるとか。
トレーニングで英語理解の無意識化が進むのでしょうね。

無意識での習慣化をモノにし、何を学んでも短期的に修得する「学習の達人」をぜひめざしてみてください!
さまざまな分野の知識・スキル習得が楽しくてしかたなくなるでしょう!
キャリアはもとより毎日の生活そのものがより充実しますね!

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