NGジェスチャー、ハンドサイン!日本人がやりがちな海外のタブー

海外旅行に行くと、現地の言葉が話せなくて、身振り手振りで相手とコミュニケーションをことってありますよね?
ジェスチャーやハンドサインといったいわゆるボディーランゲージは全世界共通!
と思ったら、実はそうではないんです。
日本とは全く意味がことなるジェスチャーやハンドサインもあり、中には相手にとても失礼な印象を与えてしまうNGジェスチャーもあります。
ここでは、日本人がやってしまいがちなタブーなハンドサイン、ジェスチャー12種類をご紹介します。
90秒の動画でも内容を12種類のジェスチャーを紹介しているので、動画もぜひチェックしてみてください!
90秒で分かる海外だと意味が異なるNGジェスチャーって何?

NGハンドサイン6選

NGハンドサイン1: ピースサイン

ピースサインをする外国人女性の画像
Image by Flicker

対象国・地域: ギリシャ

写真を撮るときの定番ピースサイン。
ギリシャでやると「クソくらえ」の意味になるので注意してください!
なんでも、ギリシャではビザンチウム帝国時代に、通りを連れ回されている犯罪者に対して、街の人たちが2本指で炭や汚物を投げつけていたそうです。
汚物をわしづかみにすると手が汚れるので、人差し指と中指で挟んで、フォークボールを投げるような感じで犯罪者に投げつけていたんですね。
そこから転じて、相手に対して人差し指と中指を立てる行為、つまりピースサインを行うことは「クソくらえ」という意味になりました。
ピースなのに全然平和じゃないですね。

NGハンドサイン2: 手のひらでストップサイン

手のひらにストップと書かれたシールを貼った白人男性の画像

対象国・地域: ギリシャ、ヨーロッパの一部の国

止まって!を表す手のひらを突き出すサイン。
またまた、ギリシャでこのハンドサインをやるときは注意が必要です。
なんでも、ギリシャではビザンチウム帝国時代に通りを連れ回されている犯罪者に対して、街の人たちが犯罪者の顔に炭や汚物を塗りつけたそうで、そこから転じて顔の前に手のひらを突き出すことは、「顔に糞をつけるぞ!」という意味になりました。
あれ?似たような話をさっきも聞きましたね。
ギリシャのビザンチウム帝国時代の人は、よほど犯罪者が嫌いで、糞が好きだったんですね。

NGハンドサイン3: サムズアップ

おそらく男性と思われる人物のサムズアップの画像

対象国・地域: 中東、西アフリカ、南アメリカ(ブラジルを除く)、ヨーロッパの一部の国。アジアの一部の国

Facebookの「いいね!」でおなじみのサムズアップ。
こちらも国によっては「全然よくない」意味になるので注意が必要です。
中東だと「おまえの肛門にこの親指を突っ込んでやる」という意味になるので、ギリシャのビザンチウム帝国時代の人々が犯罪者に対して行う行為くらい下品です。

NGハンドサイン4: OKサイン

黒い背景でOKサインをする手の画像

対象国・地域: フランス、トルコ、ブラジル、ベネズエラなど

OKサインは「OK、ローラだよ」で一躍かわいいポーズにも格上げされたハンドサインですが、こちらも国によっては注意が必要です。
フランスではOKサインは「ゼロ」を意味し、「お前は無能だ」という痛烈なメッセージを相手にくらわせてしまいます。
またブラジルではOKサインは尻の穴を意味するため、下品に相手を侮辱するときに使います。
日本だとOKサインはお金を意味することもありますが、流れでOKを表しているのかお金を表しているのか判断するので、そこまで問題にはなりませんね。

NGハンドサイン5: フィンガークロス


Image by Flicker

対象国・地域: ベトナムなど

日本ではあまり馴染みのない人差し指と中指をクロスさせるハンドサインですが、アメリカなどでは「幸運を祈る」という意味を表します。
ですが、ベトナムではこのハンドサインは女性器を意味します。
日本でも人差し指と中指の間に親指を挟んで握りこぶしを作ると同じく女性器を意味しますが(女握り(めにぎり)と言います)、それと同じ意味です。
「幸運を祈る!」と相手に言いたくてフィンガークロスのサインをしても、ベトナムだとこの状況で何を言ってんだ?となるので気をつけましょう。

NGハンドサイン6: ガッツポーズ

ガッツポーズをする男性の画像

対象国・地域: フランスなど

元ボクサーのガッツ石松さんが由来のガッツポーズ。
ウルフルズのガッツだぜ!が聴きたくなるポーズですが、フランスではガッツポーズを控えるようにしましょう。

ウルフルズ – ガッツだぜ!!

フランス語圏ではガッツポーズは Dégage「出て行け」、「くたばってしまえ」という意味で相手を侮辱するときに使います。
女性のガッツポーズは、フランス人にとってはとても受け入れられないことだそうで、女性は特に気をつけてください。
ちなみに、Dégageと同じくらい低俗な言葉のMerde「うんこ」はなぜか女性でもよく使うようです。

NGジェスチャー6選

NGジェスチャー1: 頭をよしよし

頭をなでられている女子高校生の画像

対象国・地域: タイ

みんな大好き頭よしよし。
やる人にやられたらメロメロになってしまいます。
しかし、タイでよしよしはダメですよ!ぜっタイ、ダメ!
タイは熱心な仏教徒が多い国。仏教で頭は精霊が宿る神聖な部位です。その頭を触ることは大変失礼な行為とされます。

NGジェスチャー2: 逆の手に肘を当てる

対象国・地域: イタリア南部

逆の手に肘を当てるジェスチャーはイタリア南部では「お前は気が狂っている」という意味を表します。
なんでも、このジェスチャーは胡椒挽きを表すそうで、お前の頭の中はペッパーミルみたいにグチャグチャだなという意味にとられるとのこと。
肘がかゆくなってもイタリア南部では肘をかかない方がいいですよ。

NGジェスチャー3: あごをかく

対象国・地域: イタリア ベルギー、フランス、北イタリア、チュニジア

正確にはあごに手を当ててピンっと払う仕草。
人にやられるとなんとなく意味は分かるかもしれませんが、これは「消えろ」という意味のジェスチャーです。
雄シカが角をふりまわして蹴散らす姿が由来で、口論のときに「もういい、てめぇは消え失せろ」と言いたいときなどに使われるそうです。
私自身もイタリア人の友達のとなりで、あごがかゆくてずっと掻いてたら、「それ止めてくれない?」と言われたことがあります…。
これが原因だったんですね。

NGジェスチャー4: コマネチの最初

コマネチする鳥獣戯画のうさぎの画像

対象国・地域: ギリシャ

足をガニ股にする必要はありませんが、股間の辺りに両手をV字にして置いておくと、ギリシャでは「てめぇの話はつまんねぇからちゃんと聴かずに、キンタマの裏にでも書いておくわ」というなんとも下品な意味になります。
ビートたけしのコマネチはこれに比べるととても上品ですね。

NGジェスチャー5: 右手の親指を噛む

右手の親指を噛む1歳の男の子の画像

対象国・地域: インド、パキスタン

ワンピースのルフィもやりがちな癖。
けど、インドやパキスタンで右手の親指を噛むのは厳禁です!
「家族もろとも滅びろ」という意味にとられてしまいます。
指を噛む癖を持ってる人は、インドにいる間だけは噛まないように気をつけましょう!

NGジェスチャー6: 肘を机に打ち付ける

机の上に肘をつける男性の画像

対象国・地域: メキシコ、南米

南米で、肘を机にトンっと打ち付けると「お前はケチだ」という意味にとられてしまいます。
スペイン語で肘のことをcodoと言いますが、同じ単語にはケチという意味があります。
お金を出さなさすぎて、肘がずっと曲がったままなのか、ということから、肘がケチを意味するようになったとか。
ケチな人を見ると、自分の肘をさすって「あの人ケチよねー」と言ったりします。
肘をついて食事をするのは日本でもマナー違反ですが、南米では特に気をつけましょう。


いかがでしたか?
海外でトラブルに巻き込まれないようにジェスチャーには気をつけましょう!
今回紹介した12種類のジェスチャーについて、動画にまとめたので、ぜひこちらもチェックしてみてください!

90秒で分かる海外だと意味が異なるNGジェスチャーって何のスナックコース画像
90秒で分かる海外だと意味が異なるNGジェスチャーって何?

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