日本人がいわゆる日本語英語から脱せない原因の1つとして、日本語にはない英語独特の考え方の存在があげられます。
その代表選手が無生物主語です。
え?こんなことまで無生物主語!?
主語が生物ではない無生物主語。日本語では考えにくいようなものも主語になったりします。
例えば、「朝になると幸せな気持ちになる。」というのをそのまま英語にすると
“Peace of mind comes in the morning.”
となりますが、これを無生物主語にすると
“Morning brings peace of mind.”
となります。
「朝が幸せな気持ちを運んでくる。」という形になります。
なぜ無生物主語が日本語になじまないのか
日本語は英語で無生物主語で表現されるような文章を「~になる」と表現します。
「~になる」というのは状況が変化する、ということです。
「~になる」という表現で状況の変化を表した場合、誰が状況の変化をもたらしたのかは曖昧です。
日本語は、変化の原因を特定しないような表現が好まれると言えます。
一方で、無生物主語は「~する」というアクション型の表現です。
アクションを起こした主体があり、アクションにより影響を受けた客体を明確に指示する必要があります。
変化の原因と結果を明確にすることを好む表現だと言えます。
このような言語の特徴に、無生物主語が日本語になじみにくい原因があると言えます。
無生物主語に慣れるためにはどうしたらいい?
無生物主語になじみにくい日本語ですが、訓練により誰でも無生物主語を使いこなせるようになります。
その第一歩として、日本語を直訳してできた英語を、なんとかして無生物主語を使って表現できないか考えてみましょう。
初めは時間がかかるかもしれませんが、この訓練を続けている内に、「おっ、これは無生物主語で表現できるんじゃないかな?」と気づく勘所を掴むことができます。
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