旧職での数年前の話になります。
見積り・要件定義から詳細設計書、定常の進捗報告書、果てはデータコンバート用マクロまで全てExcelファイルで送りつけてくる、雑というか豪快なSIer窓口の方がおられました。
ウン100万円のDBサーバー構築うんぬんをプレゼンテーションする割には、なんでもかんでもExcelでの定常報告なので、
「そのお高いDBサーバーも、いっそExcelファイル共有サーバとかExcelVBAにしたほうが、安くありませんか?」
と、ぼそっと打合せの席上、心の声を押し殺したのも、いまでは遠い遠い昔の思い出です。
あ、あとファイル名が「unyokansi.xls」っていうの運用監視の意味なんでしょうけれど読みは「うにょかんし」だし、運行管理に至っては「unkokanri.xls」で、その…げほごほ。
こうしてみんな、オトナになっていくのですね。
えー。Excelは、表計算ソフトです。
たしかに
- 発注主も開ける形式じゃないとダメ。
しかもご多忙でファイルのダブルクリックすらも時間浪費な偉い人へも、経過報告は速読いただけるようにしなければいけないし。 - スケジュールと課題管理と改版履歴を1ファイルにドサドサ載せ、ファイルサイズも小さい。
こんな便利でシロート親切仕様のソフト、ほかにある? - コピペ簡単だし、メール添付で一斉報告ラクだし、印刷するとレポートっぽいいい感じの書類になるでしょ?
- 進行管理システム?課題管理システムなにそれ美味しいの?ユーザー管理面倒くさそう。
そんなもん知らなくても進行管理ってそれっぽく進むモンですよ。 - 要するに方眼紙みたいなモンでしょ?excelって?
あ、カンタンな集計もできるんでしたっけ? - だって打合せ資料のうち、お客様へ見せてもしょうがない箇所だけ非表示処理で消せるしぃ。報告書つくるのカンタンなんだもん
などなど…。ホントによくできる子なんです、Excelって。
おっしゃっていること、よくわかります。
けれども。
いまさらながら改めて、声と文字を大にし、いまいちど申し上げておきたい。
Excelは、表計算ソフトです!
この記事は、これがただ言いたかっただけです。
ですから、たいしたライフハック内容もTipsも今回はありません。すみません。
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