Androidのコードネームにまつわる不思議とお菓子の豆知識

2016年8月23日にAndroid7.0が発表されました。
あなたはスマートフォン向けOSであるAndroidのバージョンに関する、ちょっと楽しい秘密をご存知でしょうか?
7.0の発表の際にも話題になりましたが、Androidはバージョン1.5の頃からバージョン毎にコードネームがつけられています。そしてそのコードネームは1.5はC始まりのお菓子、1.6はD始まりのお菓子、2.0はE始まり…、というようにアルファベット順にお菓子の名前がつけられています。
ですので、新しいバージョンのリリースが予告される度に次はどんなお菓子の名前が採用されるんだろう?というように話題になるんですね。
この記事ではこれまでどんなお菓子の名前が使われてきたのか、そしてこれからはどんなお菓子が使われるのかを予想してみようと思います。

これまでの振返り

まずはこれまでどんなコードネームが採用されてきたのか振り返ってみましょう。カッコ内はリリース日です。

  • コードネームなし: 1.0 (2008年9月23日)
  • コードネームなし: 1.1 (2009年2月9日)
  • Cupcake: 1.5 (2009年4月27日)
  • Donut: 1.6 (2009年9月15日)
  • Eclair: 2.0–2.1 (2009年10月26日)
  • Froyo: 2.2–2.2.3 (2010年3月20日)
  • Gingerbread: 2.3–2.3.7 (2010年12月6日)
  • Honeycomb: 3.0–3.2.6 (2011年2月22日)
  • Ice Cream Sandwich: 4.0–4.0.4 (2011年10月18日)
  • Jelly Bean: 4.1–4.3.1 (2012年7月9日)
  • KitKat: 4.4–4.4.4, 4.4W–4.4W.2 (2013年10月31日)
  • Lollipop: 5.0–5.1.1 (2014年11月12日)
  • Marshmallow: 6.0–6.0.1 (2015年10月5日)
  • Nougat: 7.0 (2016年8月23日)

Cupcake (1.5)

2009年2月にリリースされた記念すべき最初のコードネームです。
カップケーキとは薄い紙やアルミ箔のカップに入った生地を焼いた、手のひらに収まるようなケーキの事。ちなみに似たようなイメージのお菓子にマフィンがありますが、カップケーキがその名の通り「ケーキ」であるのに対しマフィンはあくまでパンの一種なのです。マフィンにはフロスティングと呼ばれるアイシングも載っていません。

Donut (1.6)

2009年9月にリリースされた1.6にはDから始まるDonut(ドーナツ)。1600年ごろにアメリカに持ち込まれたとされるこのドーナツですが、アメリカでは「警察官はドーナツが好き」というイメージを持たれています。
アメリカを代表するアニメのザ・シンプソンズに登場するキャラクター、警察署長のウィガムもその手にはいつもドーナツが。このようにアニメの中で描写されるぐらいにそのイメージが定着しているんですね。
このようなイメージを持たれた一つの理由としては、犯罪抑止の一環として米ダンキンドーナツが「警官が制服とパトカーで来店した場合ドーナツを値引き、または無料」というキャンペーンを行ったためと思われます。

Eclair (2.0 ~ 2.1)

Eで始まるお菓子として採用されたEclair(エクレア)はフランス由来のお菓子です。このエクレアとはフランス語のエクレール(雷・稲妻)から派生した言葉と言われています。
その理由は、エクレア表面のチョコレートのひび割れが稲妻に見えるだとか、中のクリームが垂れないうちに素早く電光石火のごとく食べないといけないなど諸説あります。

Froyo (2.2–2.2.3)

2.2で採用されたFroyoは日本人には馴染みのない名前ですが、これは実はフローズンヨーグルトの通称で、読み方はフロヨと呼びます。おしゃれスイーツっぽい呼び名ですね。アイスクリームと似た見た目や味ですが、低脂肪低カロリーで健康的なお菓子です。
1900年代前半にアメリカに持ち込まれたヨーグルトは、1970年代のアイスクリーム人気で発達した冷凍技術が応用されてフローズンヨーグルトの誕生となりました。

Gingerbread (2.3–2.3.7)

これまたちょっとピンとこない名前のGingerbread(ジンジャーブレッド)というお菓子ですが、実はこのジンジャーブレッドは多くの方が目にした事があります。なんと童話ヘンゼルとグレーテルに登場するお菓子の家がこのジンジャーブレッドで作られているんですね。
ヘクセンハウスという名前で一般的なお菓子としてもよく作られるようです。

Honeycomb (3.0–3.2.6)

Androidタブレット用OSとしてリリースされたHoneycombとはハニカムの事。ハニカムといえば6角形のハニカム構造などが有名で、お菓子の名前としては馴染みがないかもしれません。しかし、実はこのHoneycombというのは Post社のシリアルの名前に由来したネームであり、初めて商品名から名付けられたAndroidのコードネームになります。

Ice Cream Sandwich (4.0–4.0.4)

バージョン4.0のIに採用されたお菓子はIce Cream Sandwichとなりました。実はアイスクリーム頭痛の名がついた病気がある事をご存知でしょうか?あのかき氷などの冷たいものを食べた時に、キーンと来るあの頭痛です。あれはアイスクリーム頭痛と呼ばれる正式な病名です。
ちなみにあの頭痛は偏頭痛と似たような痛みとも言われています。

Jelly Bean (4.1–4.3.1)

ゼリービーンズといえばハリーポッターの百味ビーンズを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、実はあの百味ビーンズには100種類の味が入ってはおらず(そらそうですね)、厳選された20種類ほどが入っているとの事です。
そんな百味ビーンズを大きく超える45種類のビーンズが入ったお菓子が、なんとコストコに売っている!興味のある方は是非お調べ下さい。

KitKat (4.4–4.4.4, 4.4W–4.4W.2)

バージョン4.4で採用されたKitKatは、そう!あのキットカットです!リリースまでは key lime pieが採用されるか?という噂もありましたが、一般的ではなくどんな味か知られていないという身も蓋もない理由も手伝ってか、世界的に有名なキットカットが採用されました。
当然、このリリースを受けてキットカット販売元のネスレによるコラボキャンペーンなども大々的に行われ、Androidのコードネームとしては非常に有名なものの一つとなりました。

Lollipop (5.0–5.1.1)

Lollipop(ロリポップ)とは日本でいうペロペロキャンディの事です。英語では lollipop ladyで道路横断保護員という意味があります。
道路横断保護員とは、小学生が通学する時に交差点や横断歩道によくいる誘導してくれる人の事ですね。なぜlollipop ladyでその人達の事を指すのかは、googleなどで画像検索するときっと納得するでしょう。

Marshmallow (6.0–6.0.1)

6.0のMarshmallowはご存知マシュマロの事。
マシュマロは見た目も可愛らしいお菓子ですので、もしかしたらホワイトデーのお返しにしよう、という男子も多いかもしれません。
しかしご注意下さい!実はマシュマロをホワイトデーにプレゼントすると「あなたが嫌い」という意味になってしまうんだそうです!?
意中のあの子へのプレゼントが思わぬ結果に…?とならないためにもマシュマロ以外のものを検討しましょう。

Nougat (7.0)

そしてつい先日、2016年8月23日にリリースされたNougatの紹介です。Nougatはヌガーと読むソフトキャンディーの一種。
フランスの代表的なお菓子です。日本人には馴染みのないお菓子ですが、チロルチョコからコーヒーヌガー味やミルクヌガー味などが販売されています。

そしてOには何が来る?

最近のAndroid OSのリリースペースから、次のOSは2017年中には発表されると考えられます。次のコードネーム、「O」から始まるお菓子には何が採用されるのでしょうか?
そろそろ日本のお菓子が採用されても良い頃ではないでしょうか?実際に、7.0の時にはNori(海苔)になるのではないか?という噂もありました。
そこで、当記事では日本のOkaki(おかき)を提案したいと思います!
もち米を原料とした、日本を代表する伝統的なお菓子の一つ、「おかき」!
※OkakiではなくOreoに決まってしましましたね(;_;)
名前の募集サイトが再オープンした際はこのように名前を考え、提案してみたり、これらのお菓子を食べながらAndroidアプリを開発するのもまた一興ではないでしょうか?
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