失敗する新規事業の3つのパターン – リーンキャンバスを描こう

新規事業立ち上げや、アイデアをもとに起業する際に陥りがちな上手くいかないパターンをご紹介します。

また、その対処法としてのリーンスタートアップという手法もご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

新規事業が失敗する理由1: 準備に時間をかけ過ぎる

新規事業を立ち上げようとする際に、多くの企業が陥りがちな問題として「準備に時間をかけすぎてしまう」ことが往々にしてあります。
マーケティング調査に3ヶ月、社内稟議を通す為に1ヶ月、製品開発に6ヶ月、更にそのレビューと指摘取り込みで2ヶ月…。
そうこうしている間に最初の企画から1年が経ってしまっています。
1年の間に技術は進みますし、競合が同じような製品をリリースしているかもしれない。
そして1年の歳月をかけたプロジェクトは日の目を見ることはないままお蔵入り…。
技術は常に進歩しています。時間をかけすぎることで最新だった技術が落ち目になっている可能性もあります。
また、同じようなアイデアの製品を先にリリースされてしまうかもしれません。
「あなたが思いついたナイスなアイデアはあなた以外の人も思いついている」と考えたほうが良いでしょう。

新規事業が失敗する理由2: 失敗を恐れ過ぎる

事業は失敗するものです。
業界にもよりますが、10個新製品を出して1~2個成功すれば良いほうではないでしょうか。
そんな成功確立にも関わらず、なぜ社内稟議などにばかり時間をかけて、成功するか試してみることに慎重になるのでしょうか。
「失敗したらブランドイメージが傷つく」などの意見もありますが、「失敗を恐れながら新規事業をするくらいなら、そもそも止めたほうが良い。」と言えるのではないでしょうか。
10打数1安打なのであれば、まずは打席に多く立つことを意識しましょう。
三振を恐れて打席に立たないのであれば、当然ヒットなんか打てっこありません。

新規事業が失敗する理由3: ターゲットが曖昧である

企画を練る中で、いつの間にか「レビュー者である上司のための企画」を作ろうと考えてしまっていませんか?
あくまでも「顧客の課題を解決する製品を顧客に届ける」ことが新規事業では大切です。
顧客は上司なのでしょうか?上司が指摘する内容を本当に顧客は気にするのでしょうか?
誰にどんな価値を届けたいか、これをしっかり定めなければ「上司の気に入る製品」にしかなりません。

新規事業の成功率を高めるためには

新規事業の成功率を高めるためには、まず「顧客が求める最低限の機能を備えた製品」を短期間でリリースし、検証しながら学習していくことです。
製品を判断するのは市場であり、顧客です。
決して上司ではありません。
この考えこそがリーンスタートアップと呼ばれる手法です。
そして事業を俯瞰し、リーンスタートアップの本質を備えた製品をリリースしていくために有効なものがリーンキャンバスと呼ばれるキャンバスを描くことです。
誰のための製品をリリースするのか、どんな価値を届けるのか、それら必要最低限の内容を数十枚の事業計画書ではなく、1枚のキャンバスに描いて俯瞰することで本質を見失うことなく事業を進めることができます。
リーンキャンバスについて下記の90秒の無料動画で学んでみましょう!

90秒で分かるリーンキャンバスの使い方

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