UX(ユーザーエクスペリエンス)デザインはなぜ必要?

UXという言葉をよく聞くようになりました。
UX、ユーザーエクスペリエンスとは、サービスなどを使用した時に生じる知覚や反応のことです。
つまり、製品やサービスを使って楽しかったとか、つまらなかったというユーザーの体験のことなんですね。
では、最近なぜこのUXの重要性がさけばれているのでしょうか。
ここではWebサービスに絞り、その3つの理由を見ていきましょう。

1. ユーザーの選択肢が増えたため

従来であれば、Webサービスは一部の企業が提供するものでした。
ですが、現在は安価で手軽にインフラ設計を行うことができるクラウドの浸透や、簡単にサービスを作れてしまうフレームワークなどにより、多くの企業・または学生でもWebサービスを手軽に展開できるようになりました。
今まではどちらかというと供給者優位でしたが、現在は多くの競合との差別化をはかる必要があります。
その為、ユーザー中心に設計しユーザーに心地よい体験をしてもらうことでサービスに価値を感じてもらうことが必要となっているのです。

2. サービスの継続利用が重要になったため

ビジネスモデルにも変化が生まれています。
従来であれば、月額課金性のビジネスモデルが多く、最初に「如何に有料会員登録をさせるか」が重視されていました。
※また誤解を恐れず言うのであれば、「如何に退会を難しくするか」も重視されていました。
ですが、現在は月額課金性のビジネスモデルだけでなく、フリーミアムのビジネスモデルが浸透しています。
基本機能については無料で一部のパーツなどが有料というビジネスモデルですね。
これにより、「如何に有料会員登録をさせるか」ではなく、「如何に継続的にサービスを使ってもらうか」が重視されるようになってきました。
なぜならば、いきなり最初に課金をさせるものではないので、継続的にサービスを利用してもらい、オプションを支払うことへの敷居が下げていく必要がある為です。
もちろん、長く使うにあたり無料では「かゆいところにギリギリ手が届かない」ようにデザインすることも大事です。

3. 利用体験を拡散されるようになったため

以前であればサービスの口コミは、口コミサイトや実際に会った人に利用体験を伝えていました。
ですが、現在はFacebookやTwitterで簡単に利用体験をシェアできるようになり、手軽にフィードバックを受け取れるようになりました。
その為、ユーザーの利用体験が悪いサービスはその悪評がすぐ広まってしまいます。
逆にユーザー中心に設計され、ユーザーが心地よい体験をすることができるサービスはすぐ拡散させるようになったのです。


いかがでしたか。
UXデザインがなぜ求められるのかおわかり頂けたかと思います。
供給者優位の時代ではないのですから、サービスを作る際はしっかりとユーザー中心に考えて設計していきたいですね。

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