恐竜という日本語の語源。恐い竜って誰が言い出したの?

なぜ恐竜は「恐」「竜」と言うのでしょう。
生物の種類を指すときに、それが恐いとか恐くないとかは、かなり主観的な問題で、あまり科学的な態度とは言えないですよね?
なぜ恐竜のことを恐竜というのかを解説します。

恐竜の語源

英語では恐竜のことを「Dianosaurs」と言いますが、
この言葉はイギリスの生物学者リチャード・オーウェンが最初に名付けた「Dianosauria」(恐竜類)というのが語源です。
「Dianosauria」を分解してみると以下のようになります。
「Dianosauria」=「deinos」(恐ろしい)+「sauros」(トカゲ・爬虫類)
なんと元々の命名者が恐竜のことを「恐ろしい爬虫類」と名付けていたんですね!
しかし謎はまだ残ります。これでは、直訳しても「恐竜」には行き着かず「恐ろしいトカゲ」あるいは「恐ろしい爬虫類」です。
もし恐竜が「恐爬虫類」という名前になっていたら誰も恐竜に魅力を感じなかったはずです。
では、誰が「恐竜」という名前を生み出したのでしょうか?

東大の先生たちが「恐竜」の名付け親!

そのヒントは笹沢恭一氏の「サウルスを竜と訳した人」というコラムにあります。
このコラムによると東京帝国大学の小藤文次郎元教授が「Dianosauria」をまず「魚竜」「蛇竜」という言葉に訳し、同じく東京帝国大学の横山又次郎元教授が「魚竜」「蛇竜」からさらに「Dianosauria」の元の意味に近い表現として「恐竜」という言葉に訳したそうです。
もし恐竜が「恐ろしいトカゲ」や「魚竜」という名前だったら物足りない気がします。
なんだかロマンを感じられません。
小藤・横山の両氏に感謝ですね!

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