インターネット上で閲覧できるWebサービスは情報を動的に表示するために、HTMLとプログラミング言語を組み合わせて作られています。
その中でも今回は、プログラミング言語のRubyで簡単にWebサービスを構築するためのフレームワーク、Ruby on Rails(以下Rails)の特徴と、Railsで作られた有名なウェブサービスを紹介します。
そもそもRuby on Railsとは?
Ruby on Railsは日本で生まれたプログラミング言語 Rubyを利用したWebアプリケーションフレームワークです。
Railsを使用することによって、一定のアーキテクチャーに沿って様々な機能を持ったウェブサービスを簡単に作ることが出来、近年は比較的小規模なウェブ系スタートアップで広く採用されています。
Railsの導入事例が増えてきたのは以下のような理由があります。
規約に沿って素早く開発
Railsはフレームワーク自体がプログラムを書く上での様々な枠組みやルールを最初から用意してくれています。Railsが用意してくれた枠を利用することによって自分で全てを0から考える事無く、素早く開発を進める事が出来ます。
Gemを利用したエコシステム
Rails(Ruby)にはGemというライブラリ(機能を追加するプラグインのようなもの)が充実しています。これを利用することによって、 以下に挙げるようなウェブサービスでよく見られる機能を自分で0から開発しなくても簡単にサービスに組み込む事が出来ます。
- ユーザー登録/ログイン機能
- コンテンツが多い場合に複数のページに表示を分割するページネーション機能
- コンテンツへのタグ付け機能
Ruby on Railsが使用されているウェブサービス
このように、素早く一定のクオリティのサービスを作る事が特徴の一つではありますが次に挙げるような有名な大規模サービスも実は Ruby on Railsで作られています。それぞれのサービスのtech blog(開発エンジニアによる、サービスの設計や注目している技術の紹介ブログ)のリンクとともに紹介します。
cookpad(クックパッド)
料理というサービスのイメージとは違い、実はcookpadは日本はもとより世界でも有数の、大規模なRailsアプリケーションです。そのアプリケーションの規模や実績から、cookpadのRailsエンジニアから発信される情報は日本のRails界隈では高く注目されています。
cookpad
価格.com
Cookpadと同様に、価格.comも古くからRailsで開発されている有名なサービスの一つです。
価格.com
マネーフォワード
2012年にリリースされた比較的新しいサービスですが、最近はテレビCMも放送されるなど、
広く認知されている家計簿アプリケーションです。お金や家計簿という高いセキュリティ性が求められるサービスですが、これにもRailsが利用されています。
マネーフォワード
Airbnb
日本でも今年に入り、かなり認知度が上がってきた宿泊仲介サービス、AirBnbもRailsで作られています。
日本ではサービスが法的な面で注目されつつありますが、2020年のオリンピックに向けて外国人観光客が増加することも見込まれており、間違いなく今後注目のサービスの一つといえます。
Airbnb
GitHub
今やプログラマー、特にウェブ系エンジニアには必須のツールとなったソースコード共有サービス、GitHub。Railsで作られている最も有名なウェブサービスと言っても過言ではありません。
GitHub
いかがでしたか?
みなさんが普段目にするサービスの多くがRuby on Railsで開発されています。
あなたもRuby on Railsを学んで、世界中の人々に利用されるWebサービスを開発してみましょう!
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