エルニーニョ現象に反対語があるって知ってた?

言わずと知れた「エルニーニョ現象」……ニュースでも時々お目にかかる言葉ですね。
実はよく知らないという人のために、今日はこの現象について説明してから反対語をみてみようと思います!

そもそもエルニーニョ現象って何だっけ

ざっくり言うと、熱帯太平洋の広範囲が例年よりあったかくなる現象ですね。冷夏や多雨の遠因とも言われます。
気象庁のHPにより詳しい説明があるので以下に要約します。
まず、エルニーニョ現象とは、「太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が1年程度続く現象」のことです。
エルニーニョ現象発生時に起こる事として以下のようなものが挙げられ、

  • 東風が平常時よりも弱くなる
  • 西部に溜まっていた暖かい海水が東方へ広がる
  • 東部では冷たい水の湧き上りが弱まる
  • 積乱雲が盛んに発生する海域が平常時より東へ移る

また、上の三つの影響から結果として太平洋赤道域の中部から東部で海面水温が平常時よりも高くなるようです。
エルニーニョ現象がペルー沖の海水温度上昇によって発生することを示した図

エルニーニョ現象の反対語とは…!?

反対”“なのですから、まずはエルニーニョという単語の語源を見てみましょう。こちらも気象庁のサイトに項目が設けられています。
エルニーニョは実はスペイン語で、男の子を意味する言葉です。エルは定冠詞でニーニョが男の子なんですね。定冠詞がつくので幼子イエスを指す言葉になります。
先ほど説明したエルニーニョ現象ですが、実はこれとまったく逆のことが起こるときもあります。つまり、熱帯太平洋の広範囲で海面水温が平年より低い状態が続く現象ですね。
その現象については当初は安直に「アンチ・エルニーニョ現象」などと呼んだようですが、反キリストを連想したり、語感が悪いということで不評だったようです。
結局最後には「男の子」の反対である「女の子」が採用され、その名を「ラニーニャ現象」というようになりました……!
ラは女性名詞につく定冠詞で、ニーニャが女の子です。ちなみにスペイン語では最後の文字が “o” だと男性名詞、”a” だと女性名詞で、名詞の性別によって冠詞も別のものを使うんですね。
 

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