実質破綻先/実破だけではなかった!?銀行の企業に対する信用格付けの種類

ドラマ「半沢直樹」では実質破綻先に伊勢島ホテルを入れられることを防ぐため、
東京中央銀行が金融庁と熱いバトルを繰り広げました。
ですが、ほとんどの視聴者にとっては「実質破綻先」という言葉を聞いたとき、
なんのことだと疑問に思ったことでしょう。
そして実は実質破綻先という枠組み以外にも企業に対する信用格付けが存在します。
せっかくの機会ですので「実質破綻先」以外にも格付ランクを覚えてみてください。

実質破綻先とは

実質破綻先とは、法的・形式的な経営破綻の事実は発生していないものの、深刻な経営難の状態にあり、再建の見通しがない状況にあると認められるなど実質的に経営破綻に陥っている債務者をいう。
日本M&Aセンターより引用

もう少し簡単に説明するとまだ倒産はしていないけど、実質はもう倒産の状態にある企業のことを指します。

伊勢島ホテルが実際この状態だったわけですが、劇中でははじめ「正常先」としての扱いになっていました。

信用格付ランク

正常先 ⇒ 債務償還の確実性に問題のない先

大企業をイメージさせる大きなビルの写真
━━━━━↓↓↓ここより下は全て不良債権↓↓↓━━━━━

要注意先 ⇒ 今後の債務者管理に注意を要する先

中規模程度の会社をイメージさせるビルの写真

破綻懸念先 ⇒ 経営難の状態で、経営破綻に陥る可能性が高い先

亀裂の入ったビルの写真

実質破綻先 ⇒ 再建困難で、実質的に経営破綻に陥っている先

オンボロなビルの写真

 

 

 

 

 

 

 

破綻先 ⇒ 法的・形式的に経営破綻が発生している先

などと、このような区分になっております!
そして今挙げたもののうち、「正常先」だけが財政や経営に問題がないと言われる正常債権で、他は全部、財政や経営になにかしらの問題があって、融資したお金の回収が困難とされている不良債権とされているんです。
伊勢島ホテルには1000億円を超える融資を行っていたのに、それが全部戻らない可能性がいきなり出てきた。不良債権を抱えることになると業績の悪化が危ぶまれるため、半沢達は奔走することになるのです。
どの企業をどの格付にするかの基準は各銀行の判断に任せられており、
また同じ企業でも取引をする銀行により格付の判断は変わります。
ムーディーズとスタンダード&プアーズの日本国債に対する格付
に差異がある場合があるようにです。
※ムーディーズとスタンダード&プアーズはアメリカの2大格付け会社のこと。
いかがでしたでしょうか。
こちらの内容を知ることで更に「半沢直樹」の世界が楽しめたらと思います。

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