中国人キャラの語尾の「アル」ってなに?語源と由来は?

中国人のキャラクターが話すとき、語尾に「◯◯アルよ!」と付いているのを見たことはありませんか?キン肉マンのラーメンマンしかり、らんま1/2のシャンプーしかり、漫画じゃないところで言えばゼンジー北京も「アルアル」言ってますよね(例えがどれも古くてすみません)。
しかし、実際に中国の方と話す際、語尾に「アル」がつくことはありません。
ではなぜ、中国人といえば語尾に「アル」をつけるという認識が広まったのでしょうか?
この記事ではその謎に迫ります。

満州で実際に「アルよ」が使われていた?

「アル」は「協和語」に由来するという説があります。
「協和語」はWikipediaで以下のように説明されています。

「協和語」とは、満州国の建国初期に用いられた簡易的な日本語であり、主に日本語を母語としない漢民族や満州民族といった中国人が用いていた。
Wikipediaより

満州国の建国初期など、日本人と中国人がコミュニケーションをとる機会が多かったときに、日本語の文法を正しく覚えるのではなく、手っ取り早く意味が通じる日本語を話すときに「アルよ」が用いられたと考えられています。
「私は中国人です」「私は中国人ではありません」などの日本語の肯定文と否定文を正しく用いるよりも、「アル」「ナイ」で区別する方が簡単に扱えます。「私は中国人ある」「私は中国人ない」という感じですね。この「アル」に日本語の話し言葉に使われる「よ」や「ね」が語尾につき「アルよ」が誕生したのです。

中国語で「アル」はどういう意味?

さて、「アル」が協和語に由来することが分かりましたが、中国人の方が中国語で「アル」と言った場合、どういう意味があるのでしょう。
「イーアルサンスー」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、「アル」は数字の2を表します。
ちなみに数字の3はそのまま「イーアルサンスー」にもあるようにそのまま「サン」だったり、安心もそのまま「アンシン」だったりするんです。
けっこう中国語には日本語と同じ発音のものが多いんですよ!
他にも発音が違っても「単身」「担当」「加工」「包装」などは中国語でも日本語と全く同じ意味であるので、日本人にとって中国語は他の言語よりも上達が早いかもしれません。
文法でも中国語は基本的に主語・動詞・目的語の語順となり、英語の文法と似ています。さらに I my me mineなどのややこしい代名詞の変化がないので、文法も理解しやすいんです。
漢字を使う日本人にとっては中国語は他の言語よりも非常に勉強しやすいので、「アル」のルーツから中国語に興味を持たれた方は、ぜひ下記の中国語入門講座をチェックしてみてください!


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