アメリカのVCが成功した起業家から得た最高のアドバイスとは

アメリカのベンチャーキャピタルRedpointのベンチャーキャピタリストのブログで、成功した起業家との会話で見つけたアドバイスに関するとてもためになる内容が紹介されていました。
The Best Advice I’ve Ever Received

アドバイスとフォーチュンクッキー

いきなりですが、フォーチュンクッキーをご存知でしょうか?


AKB48の恋するフォーチュンクッキーでお馴染みのフォーチュンクッキー。
実際は、中におみくじのような内容の紙片が入ったクッキーのことを指します。

このフォーチュンクッキー。
今日は海外のものでは「今日は◯◯するといいことあるよ!」的なことが書かれています。
もちろんそこに書かれていることをそのまま実行したからといって、本当に幸運が舞い降りてくるかどうかと言われると、怪しいところではありますが、人からもらったアドバイスもその多くがフォーチュンクッキーの紙片と大差がないとベンチャーキャピタリストは言っています。
なぜなら、「どうすれば成功できますか?」という質問へのアドバイスの多くは、フォーチュンクッキーと同じように、その質問者の状況等をまったく考慮せず、字面だけの聞こえのいい言葉だからです。
一般化されすぎた言葉なので、全く使い物にならないか、あるいは全然違った意味に誤解されるのがオチです。
成功した起業家はアドバイスについてこう答えています。

Advice can be a terribly dangerous thing, because it can be used as a shortcut for thinking.

アドバイスはとても危険な代物になりうる。だって、アドバイスをもらうと自分の頭で考えることをショートカットしてしまうからね。

最高のアドバイスとはどのようなアドバイスか?

では、最高のアドバイスとはどのようなアドバイスなのでしょう?
それは、すぐには答えられないようなよく練られた質問です。
何か悩みを打ち明けられたとき、ちょっとした診断をしてさっと出さられるアドバイスには大した価値はありません。一方で、複雑な問題を解きほぐす第一歩となるような、質問や、状況の整理を促してくれるようなフレームワークは、最終的な解決へとつながるガイダンスになってくれます。
そして、そういったガイダンスになるような質問について、真剣に考える中で、その問題の一体なにが特殊で、何が他と同じなのか、他の例を適用できる部分がどこで、どこが自分で考えないといけない部分のかが見えてきます。
みなさんがアドバイスを請うときは、自身の状況が全く考慮されていない字面だけのアドバイスに振り回されないようにしましょう。それはフォーチュンクッキーに書いてあることと大して変わらないレベルなのです。
逆にみなさんが人からアドバイスを請われたときは、すぐに何か解決策を提示するのではなく、少し時間をとって、問題の構造をあぶり出すような正しい質問を考えてみましょう。
それこそが、その人にとって最高のアドバイスになるはずです。

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