は虫類という言葉をパッと見て、あれ?と思うことありませんか?
「虫」という漢字が入っていますが、は虫類って全然虫じゃないですよね?
は虫類は全て漢字で書くと 「爬虫類」 で、ご存知の通り、ヘビやトカゲなどの生きものがは虫類に分類されます。
「爬虫類」の「爬」という漢字は「地を這う」という意味で、確かにヘビやトカゲは地を這っています。納得です。
では、どうして「虫」なのでしょう?
「虫」はもともとヘビを意味する象形文字だった…!
は虫類に「虫」という漢字が入っている理由。
それはヘビの象形文字に由来します。
漢和辞典で調べると、以下のように「虫」という漢字は、もともとヘビの外見をに由来していることがわかります。
虫という漢字の由来は、ヘビをかたどった象形文字で、本来はヘビ、特にマムシに代表される毒を持ったヘビを指した。読みは「キ」であって、「蟲」とは明確に異なる文字や概念であった。 Wikipediaより
「爬」が地を這うという意味、「虫」がヘビを表すわけですから、爬虫類は地を這うヘビの類い、という意味だと言えます。
ヘビは漢字で書くと蛇
トカゲは漢字で書くと蜥蜴
と両方共、虫へんの漢字があてがわれています。
このことからも虫という漢字が元々ヘビに由来することが見受けられますね。
パッと漢字を見ただけでは、何でこの漢字を使ってるの?と思うような言葉にも、理由を探ってみると、きちんと意味があるんですね。
爬虫類の「爬」に関する驚きの事実
爬虫類のになぜ「虫」という漢字が入っているのか分かったついでに、爬虫類の「爬」についても、もう少し詳しく見ていきましょう。
さて、この
爬
という漢字、書いてくださいと言われても、なかなか書けない漢字ですよね。
それもそのはず、この「爬」という漢字には普段見慣れない部首が使われています。
左側の爪をしんにょうみたいに使った部分です。
実はこの部首そうにょう(爪繞)と呼ばれるもので、しんにょうの爪版と言える部首です。
「爬」という漢字自体、常用漢字ではありませんし、常用漢字全てを見ても、このそうにょうが使われている漢字は存在しません。
そんなマイナーな部首を持った「爬」という漢字ですから、書けと言われてもなかなか書けないですよね。
ちなみに、そうにょうと違って、爪を漢字の上に配置するつめかんむりについては、
男爵の爵や、争いの別の字体である爭など、そうにょうよりは利用頻度の高い部首と言えます。
いかがでしたか?
普段目にする漢字にも注意を払ってみると新しい発見があるかもしれません!
あなたも漢字に注目して、その語源などについて調べてみてはいかがでしょうか?
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