漫画風のイラストを作りたい!でも素材がなかなか見つからない…。
そんなときはいっそのこと手描きで素材を作っちゃいましょう!
漫画家じゃないからそんなことできません!と言わないで。
実は身近にある道具を使って、簡単に漫画風の手描き素材を描く方法があるんです。
今回は強調させたいコマなどを際立たせる役割を持つ「集中線」を手描きで描く方法をご紹介します。
文章では分かりにくい部分もあるかと思い、90秒の解説動画をご準備しました。動画でサクッと知りたい方は下記をチェックしてみてください。
90秒で分かる漫画の集中線を手描きで描く方法
画鋲を使って集中線を手描きで描く3つのステップ
ステップ1: 消失点を決める
まず、集中線の効果を使って一番目立たせたい部分、つまり消失点を決めます。
鉛筆で軽く紙に目印を付けましょう。
ステップ2: 画鋲を紙に刺す
次に、その消失点の部分に、紙の裏から画鋲を刺します。
この時に使う画鋲は、背が平らになっている押しピンを用意してください。
小学校なんかでよく使われているタイプの物ですね。
また、裏側から刺す形になりますのでくれぐれも怪我をしないように注意してください。
ステップ3: 定規をズラしながら描き込んでいく
ではさっそく集中線を描き込んでいきましょう。
書き始める前に、どのあたりまで集中線を引くのかも、鉛筆でアタリをつけておくと描きやすくなります。
定規を画鋲の針に当てて、消失点である針に向かって一本一本線を引いていきましょう。
定規を少しずつズラしながら線を引いていくので、何本か描いて描きにくくなってきたら紙を回転させて体勢を整えます。
線を引く時の注意点ですが、180°まで線を引き終わったら、一度インクが乾くまで待つようにしましょう。
でないと、少しづつズラした定規が乾いていないインクの上に到達した時に、紙がインクで汚れてしまいます。
補足: ベタフラッシュも基本的には同じ
ちなみに「ベタフラッシュ」も基本的にこの「集中線」と同じ作画方法ですが、補足として
- 線を引く時により力を入れて、且つ線の終わりは丁寧に「抜く」こと
- より緻密に線を引くこと
が求められます。
アナログでの漫画制作における集中線、ベタフラッシュなどの作画は、線の一本一本を丁寧に描き込む必要があること、そしてペンで描く一発勝負の作業になることから、慣れるまでに非常に時間が掛かる技法です。
しかし、マスターすれば確実にマンガを描く上で役に立ちますし、自分好みのイラスト素材を作ることも可能になります。ぜひ、頑張って練習してみてください。
以上の解説を分かりやすくまとめた、90秒の無料動画もご用意しましたので、動画で確認したい、いざというときのために動画のページをブックマークしておきたい、という方は下記をご覧ください!
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