プラットフォーム戦略®におけるプレーヤーの生存戦略

非常に大きな利益を生み出すことのできるビジネス上の戦略としてプラットフォーム戦略®が挙げられます。

ShareWisActにおいても、プラットフォーム戦略®を紹介する講座が公開されています。

このプラットフォーム戦略®において、非常に注目を集めているのがプラットフォーマーですが、逆に触れられることが少ないのが、プラットフォーム上でビジネスを展開するプレーヤーの存在です。

プラットフォーマーとして成功することによって、大きな利益を生み出す事ができます。しかし、実際には成功するプラットフォームを生み出すことは難しく、対して1プレーヤーとしてビジネスを展開することのほうがずっと難易度は下がります。

では、プレーヤーが成功するためにはどのような戦略があるのか、幾つかの事例を元に考えてみましょう。

プラットフォーマーと密に連携する

プレーヤーがとる代表的な戦略として、特定のプラットフォームでプラットフォーマーの力を借りてビジネスを展開することがあります。

プラットフォーム戦略®においては、プラットフォームに参加するプレーヤーの売上が非常に重要になります。つまりは、プラットフォーマーはプレーヤの売上拡大に協力的にならざるを得ないということです。

かつて大変な人気を誇ったコナミのドラゴンコレクション(ドラコレ)の事例を元に考えてみます。
ドラコレはGREE上で展開されていたソーシャルゲームで、コナミが開発/運営を行っていました。

ドラコレはコナミのゲームなので、コナミはもちろんユーザ獲得のために様々な施策を売っていましたが、プラットフォーマーであるGREEも、ドラコレの広報に積極的でした。
ドラコレの売上の一部がGREEの収益につながりますし、ドラコレユーザがGREE上の他のゲームをプレイすれば、その分GREEの収益は増加するためです。

一例として2011年の東京ゲームショウのGREEブースにはドラコレも展示されていました。
コナミ自身が東京ゲームショウでブースを構えていたにもかかわらずです。

このように、プレーヤーとプラットフォーマーが良い関係を築くことで、売上の最大化を目指すという戦略は非常にオーソドックスなものです。

マルチプラットフォームへの展開

もう一つの代表的な戦略として、複数のプラットフォームでサービスを展開することで、売上を最大化するという方法があります。
現在、ソーシャルゲームの流通に大きな力を占めているのは、AppleのAppStoreとGoogleのGooglePlayです。
それぞれ、iOS端末向けと、Android端末向けにアプリを配信できるプラットフォームですが、多くのソーシャルゲームがAppStoreとGooglePlayを通して、アプリを提供しています。
更に、Android端末向けには、楽天アプリ市場や、Amazon Androidアプリストアという配信プラットフォームもあります。

これらの各プラットフォームに掲載されているアプリを軽く見るだけで、同じアプリがいくつものプラットフォームで提供されているのがわかるかと思います。

にゃんこ_楽天にゃんこ_Amazonにゃんこ_Play

これが、マルチプラットフォーム戦略です。
複数のプラットフォームに対してゲームなどのサービスを提供することで、流通経路を拡大し、より多くのユーザに利用してもらえる機会の拡大を測っています。

GooglePlay/楽天アプリ市場/Amazon Androidアプリストア は、どれもAndroid端末向けに配信するプラットフォームですが、それぞれ決済方法や、ユーザ層に違いがあります。
また、当然プラットフォームとして機能にも違いがあり、楽天アプリ市場では楽天市場や楽天カードなどを利用した際に溜まった楽天ポイントを利用することができます。

このように様々なプラットフォームに対してサービスを提供することで、ユーザに利用してもらう機会を増やし、売上を最大化するマルチプラットフォーム戦略もプレーヤーとして重要な戦略となります。

まとめ

プラットフォーム戦略®を考えた際に、プラットフォーマーがどのような戦略をもってプラットフォームを運営するかという点に注目されがちです。
しかし、プラットフォーマーに対して、プレーヤーとして参入する企業のほうが圧倒的に多く存在しますので、プレーヤー企業の戦略について知見を得ることも、プラットフォーム戦略を考える上で重要です。
今回は、非常にオーソドックスな2パターンの戦略について考えてみました。

大きな利益を生み出す可能性のあるプラットフォーム戦略®について様々な角度から知見を得てはいかがでしょうか。