小学校でプログラミングが必修化するなど、子ども向けのプログラミング教育に注目が集まっています。
プログラミング教室やゲーム、ロボット、IoTなどの電子工作体験イベントが各地で開催されています。
今回は、Raspberry Pi 3(ラズベリーパイ3、通称ラズパイ3)とセンサーボード(なのぼ〜ど)、子ども向けプログラミング言語Scratchで作る、気球ゲームの親子電子工作イベントに参加したレポートをご紹介します。
ラズベリーパイ2を使った過去のイベントレポートはこちら
ラズベリーパイ2のワークショップ参加レポート! 親子でプログラミング!
気球ゲームの電子工作について
今回参加したイベントは、子ども向けのワークショップのプラットフォームGifte(ギフテ)から申し込める「ラズベリーパイの電子工作室!」です。
ラズベリーパイ3で自分だけのパソコンを作り、そのパソコン上で子ども向けプログラミング言語Scratchを用いてプログラミングを行いました。
気球ゲームをプログラミングして作り、気球を動かすためのコントローラーを紙コップとセンサーボード(なのぼ〜ど)で自作しました。
どうやってこれらの電子工作を行ったのか詳細をご紹介します!
ラズベリーパイ3とは?
今回のワークショップでは、気球ゲームを開発するために必要なパソコンも自作しました。
使用したのはRaspberry Pi 3(ラズベリーパイ3、通称ラズパイ3)。
普通のパソコンとは異なり、下記の写真にあるような基盤がむき出しの見た目です。
Raspberry Pi(ラズベリー パイ)は、ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータ。イギリスのラズベリーパイ財団によって開発されている。日本では略称としてラズパイとも呼ばれる。
主に教育で利用することを想定しているが、IoTが隆盛した2010年代後半以降は、安価に入手できるIoT機器として趣味や業務に広く用いられている。
Wikipediaより
画面はないの?マウスはないの?
と思われるかもしれませんが、USBなどをつなげられる端子が付いているので、モニターやマウスなど必要な機器とつなげれば通常のパソコンのように使うことができます。
ラズベリーパイ3はその名の通り、ラズベリーパイのバージョン3に当たるモデルで、2013年に発売されたラズベリーパイ1、2015年に発売されたラズベリーパイ2に続く、2018年現在の最新のモデルです。
ラズベリーパイにはさまざまなバージョンがあり、RSコンポーネンツなど電子部品を扱うECサイトから購入できます。
Scrachとは?
ラズベリーパイ3にモニター、キーボート、マウス、必要なソフトが入ったSDカードをつなげて起動し、Scratch(スクラッチ)でプログラミングを行いました。
ScratchはMITメディアラボが開発した子ども向けのプログラミング言語です。
黒画面に表示される複雑なコードを書かずに、ブロックと呼ばれる、画面上のパーツを組み合わせることで、プログラミングを行うことができます。
ワークショップではふわふわ浮かぶ気球の画像を上下に動かせるゲームをScratchで作りました。
なのぼ〜どとは?
なのぼ〜どは小さなセンサーです。
光や音などを感じ取り、パソコンにその情報を伝えることができます。
今回のワークショップでは、なのぼ〜どをラズベリーパイにつなげ、紙コップと色付きセロファンをなのぼ〜どにかぶせることで、自作のコントローラーを作成しました。
セロファンを二重にかぶせたり、紙コップでフタをしたりすることで、光の強度を変えることができます。
光の強度に応じて、気球上下するようにScratchでプログラミングしてあるので、紙コップをかぶせたり、離したりすることで気球をコントロールすることができます。
すべて自作のゲームに子どもたちは大興奮
今回のワークショップでは、気球ゲームに関わる全てのものを子どもたちが自作しました。
- 気球を動かすコントローラーはなのぼ〜どと紙コップで自作
- 気球ゲームはScratchで自作
- Scratchを動かすパソコンはラズベリーパイ3で自作
何から何まで自分たちで作ることで、普段さわっているゲームやパソコンがどのように動いているのかを少し分かってくれたような気がします。
また、何より自分で作ることで、愛着が沸き、楽しんで工作やゲームに取り組んでいるようでした。
自分の手で作る楽しさを学んでもらえたかと思います!
いかがでしたか?
難しい知識がなくても、誰でも参加できるプログラミングのワークショップが各地で開催されているので、興味を持った方はぜひ足を運んでみてください!
ワークショップで使った子ども向けプログラミング言語Scratch(スクラッチ)に関する90秒の無料解説動画を作成しました。子ども向けプログラミングに興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください。
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