私たちヒトの祖先を辿る – 化石人類という区分

皆さんは、人類がいつごろ登場したかご存知でしょうか。
これについては諸説ありますが、数百万年前から存在していたと考えられています。
はるか昔から存続してきた人類ですが、簡単に何代前から人の命の連鎖が続いているのか試算するとどうなるでしょう。
平均20年で子供を生むと仮定して400万年前に最古の人類が登場したとすると、なんと400万÷20で20万世代です!
つまり10万オーダーに及ぶ遺伝子交配の反復によって我々は時代ごとの環境に適応し、進化を重ねてきたようですね。

化石人類という区分

さて、数百万年もの期間なので、この間存在した人類は、現在発見されると化石の状態となっており、化石人類と呼ばれます。
化石人類は、その人骨の特徴によって大まかに以下のように分類されています。

  • 猿人
  • 原人
  • 旧人
  • 新人

猿人で有名なのは、言わずと知れたアウストラロピテクス原人だと北京原人ジャワ原人ですね。
旧人だとネアンデルタール人新人クロマニヨン人などが挙げられます。
以下の図のように、それぞれ骨格に違いが見られます。
猿人、原人、旧人、新人の頭蓋骨の比較図
その他旧人の時代には、人類は死者を埋葬し、花を添えたりしていたことが分かっています。
これはネアンデルタール人の化石の周囲にだけ花粉の化石が集中していたことを根拠に主張されています。

現生人類と新人

さきほど紹介した「新人」は人骨が化石として見つかれば化石人類に分類されることもありますが、生物学的な特徴が形質的に同様であるため現代に生きる私たち(現生人類)も含みます。
他の”ジン”と比べると新しい人類なので、死んだ後の骨が化石になってないことも当然ありうるわけですね。
ちなみに、この”ジン”たちの時代を私たちは旧石器時代と呼びます。
対して、氷河期を抜けて農耕・牧畜が始まった後の時代は、新石器時代と呼び、後に高度な文明を発達させる”ヒト”へと移っていくのです。

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