これだけは押さえておこう!アメリカ大統領選挙の流れ

連日ニュースを賑わせている2016年のアメリカ大統領選挙。今年はトランプ氏の動向に大きな注目が集まっていますね。
しかしこの大統領選挙、今年に入ってずっとニュースでやっていますよね?そろそろ「いつこの選挙は決着するの?」と疑問に思ってきた方も多いんではないでしょうか?
そこで、この記事ではアメリカ大統領選挙の仕組みや流れの概要を簡単に解説します。

アメリカ大統領って何年務めるの?

そもそもアメリカ大統領の任期は何年でしょうか?実はアメリカの大統領は1期4年での交代となります。しかも現在は憲法により最大で2期8年までしか大統領を務める事は出来ません。よって現在オバマ大統領が既に2期務めたため、今回の選挙は必ず新しい大統領が誕生します。
1期4年なのでアメリカ大統領選挙も4年に一度。しかもオリンピックの年に開催されます。ニュースで見ているとまるでお祭りのように大盛り上がりしているのは、オリンピックと同年開催で国全体が盛り上がっているのも一因かもしれませんね。
トランプとヒラリー・クリントンの画像

大統領選の仕組みは?

選挙の流れをご説明する前に前提として、そもそもアメリカは2大政党制であり、現在は民主党と共和党になります。
(世界史の授業が思い出されるでしょうか…)
大統領選ではこの2大政党から最終的に一人ずつ候補者が選ばれ、その民主党、共和党の各候補者のどちらかが大統領に選ばれます。
2016年の候補者がヒラリー氏(民主党)、トランプ氏(共和党)な訳ですね。
有権者は、党の候補者や大統領候補(今回はヒラリー氏 or トランプ氏)に直接投票出来るのではなく、後に解説する「代議員」や「選挙人」に投票する間接選挙となります。

どんな流れで選挙は進む?

最初の疑問、「いつ決着するの?」という疑問への答えとして、大統領選は以下のような流れで進行します。
ご覧のようにアメリカ大統領選挙というのはかなりの長丁場になるんですね。

  1. 予備選 (2 ~ 6月)
  2. 党全国大会 (7月)
  3. 本選挙 (9 ~ 11月)
  4. 選挙人による投票 (12月)
  5. 開票、新大統領就任 (翌1月)

特にメディアでも大きく取り上げられるのは2月からの予備選と、9月からの本選挙ではないでしょうか?
この2つを抑えるだけでも、ずっとニュースが見やすくなります。
ではそれぞれの概要を説明します。

1. 予備選 (2 ~ 6月)

この予備選では、民主党あるいは共和党それぞれで各州ごとの「代議員」が決定されます。
実はこの代議員を決定するためにの方法として「党員集会」と「予備選挙」の2種類があります。
それぞれの政党、さらには各州によって「党員集会」で決めるか、「予備選挙」で決めるかは事なります。
ざっくり言うと、以下のような方法です。

  • 党員集会: 議論 (2016年はアイオワ州の党員集会が大きな注目を集めました)
  • 予備選挙: 投票

2. 党全国大会 (7月)

予備選で決まった各州の代議員が選挙を行い、各党の大統領候補者(今回はヒラリー氏 or トランプ氏)が決まります。

3. 本選挙 (9 ~ 11月)

9月から本選挙がスタートし、11月でようやく一般の有権者が投票を行います。
大統領候補に直接投票するのではなく、「選挙人」(大統領選挙人)と呼ばれる有権者の代表に投票する事になりますが、実質的にこの投票によって大統領が決定するようです。
今年は11月8日に投票が行われます。

4. 選挙人による投票 (12月)

11月の投票で選ばれた選挙人(大統領選挙人)による投票が行われます。
しかし、実質的には11月の本選挙で結果は分かっているようですので、この選挙は形式的なもののようです。

5. 開票、新大統領就任 (翌1月)

翌年1月に開票と新しい大統領の就任式が行われます。聖書の上に手をおいて行われる宣誓が印象的ですね。


御覧頂いたようにアメリカ大統領選挙は約一年掛けて行われる非常に長丁場の選挙となり、それだけに大きな注目を集めます。
ニュースを見ていると、どうしても大統領候補2名の発言など注目が行きがちですが、
ここで解説した流れやキーワードを頭に入れておくと、大統領選が2倍も3倍も面白くなるでしょう。
まずは11月8日の本選挙の動向をチェックしてましょう!

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