「パワスポ」なんて言葉じゃ済まされない、龍神様のいるところ

4月に入り、お花見・GW等、行楽の予定を立て始めている方も多いかと思います。

気温も上がり始めたし連休もあるので、冬のあいだに行けなかった「ちょっとした遠出」を計画するのにちょうど良い時期ではないでしょうか。

そんな今日この頃におすすめしたいのは、京都の「貴船エリア」。

京都市内と-10℃の気温差があり冬場はかなり冷え込む場所なので、暖かくて日が長くなるこれからの季節に行きやすい場所です。

流行りの良縁成就だけじゃない、貴船神社の由緒

パワースポットブームで「縁結び祈願なら貴船神社!」と言われているのを耳にしたことがあるかもしれませんが、そもそも貴船神社は「万物の命の源」である水を司る龍神である高龗神(たかおかみのかみ)を祀っている神社です。

貴船の「きふね」は古くから「氣生根」と表記され、その名の通り万物のエネルギーである「氣」が生ずる場所であり、「氣枯れ(けがれ)」した人が回復するのに良い地であるともいわれてきました。

「縁結びに効果的」と言われる所以は、木花開耶姫(このはなさくやひめ)の姉である磐長姫命(いわながひめのみこと)が、妹と共に嫁ぐ際に相手側に自分だけが断られ親元に送り返されたことを悲しみ、「自分の人生は他人の良縁を結ぶことに捧げる」として貴船神社に祀られるようになったことから。

また、女流歌人である和泉式部が夫の心変わりに悩み、貴船神社に参詣したところ夫との復縁が叶ったというエピソードも理由の一つです。

貴船神社の実際のアクセスと見どころは?

貴船神社へのアクセスは、叡山電車に乗って「貴船口」駅で下車するのがベスト。

泊りがけで行って時間に余裕がある方や体力に自信がある方は、鞍馬寺と合わせて回るスケジュールを組み、ハイキングコースを徒歩で移動するのも良いかもしれません。(整備された山道ではありますが、鞍馬寺〜貴船神社は歩くと1時間半程度)

叡山電車には、全22車両1028個のつり革のうち1つだけがハートのつり革になっています。

まさに「ハートを掴んで良縁成就」なつり革。

数日ごとに車両も変え、交換担当の方以外は乗務員の方でもいつどの車両にあるか知らないそう。良縁を願う方ならずとも、見付けたらラッキーかもしれません。

貴船口駅に到着したら一の鳥居が建っていますが、そこからバス停「貴船口駅前」から京都バスに乗って貴船神社前へ向かいます。歩くこともできますが、約30分かかるのでスケジュールを立てる際は要注意。

バス乗車中には、木々が生い茂った中の「枝葉のトンネル」を抜ける幻想的な瞬間がありますので出来ればウトウト眠ってしまわないようにしましょう。

貴船神社のバス停で下車すると、そこから坂を登って5分ほどで二の鳥居が見えてきますので、くぐって左右に灯籠が立てられている石段を上がれば本宮です。ちなみにここから貴船神社の全ての社が坂を登っていくことになります。

手水舎が本宮にあるので、まずはここで手と口を清めお参りをします。

おみくじやお守りの授与所もこの本宮にありますが、ちょっと我慢して参道に戻りまたも坂を登りましょう。

そう、貴船神社には「本宮」「結社(ゆいのやしろ)」「奥宮(おくみや)」と3つの社があり、正しい参拝の順番は「本宮→奥宮→結社」なのです。

ちなみに2番目に参拝すべき奥宮は、本宮から徒歩15分ほど。途中で結社がありますが一旦通り過ぎて奥宮を目指します。

先述の高龗神が祀られているのが、本宮と奥宮。特に奥宮には玉依姫命と、名前は違えど同じ水を司り「谷底暗闇の龍神」と呼ばれる闇龗神(くらおかみのかみ)も祀られているという説もあります。

奥宮本殿の下には誰も見ることが許されていないほど神聖な龍穴があり、修繕などの際は特殊神事が行なわれるそう。

また、奥宮には杉と楓が和合して1つになった「連理の杉」という非常に珍しいご神木がありますので、それも見どころの一つです。

奥宮の参拝を終えたら、最後は坂を下り先ほど通り過ぎた「結社」へ。

この結社が、貴船神社が縁結びに最強と言われる理由である磐長姫命が祀られている場所。しかし、坂を登るのがダルいからとかとにかく良縁が欲しくて必死だからといって結社だけを参拝してはいけません。

古くからの習わしである「三社詣(さんしゃまいり)」という参拝の作法ですので、ちゃんと順番を守って全ての社をお参りしましょう。

ちなみに奥宮を出てから結社へ移動するまでの間にあるご神木が「相生の杉」。1つの根から2本の木が生えていて夫婦円満の象徴とされています。

本当に良縁を願うなら、こういった御神木の前に立ち止まって思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

三社へのお参りが済んだら、あとは本宮に戻ってお守りを選んだりおみくじを引いたり、澄んだ空気と風の中でのんびりしたりと自由に過ごしましょう。

貴船神社のおみくじは「水占い」といって、何も書かれていない紙を御神水に浮かべると結果が浮き出てくるという一風変わったもの。水を司る龍神様からのお言葉を受けてみてはいかがでしょうか。

そして貴船山の湧き水である、この「御神水」は今までに一度も枯れたことがなく、病気平癒に効果があるという奇跡の水。無料でいただけるので一口飲むも良し、汲んで持ち帰り家の周りにお清め水として撒いておくのも良し。

「持って帰りたいけれど汲む容器がない」という方には、オリジナルの御神水容器が300円で販売されています。


最後に余談ですが、京阪電鉄出町柳駅から叡山電車に乗るのであれば「鞍馬・貴船1dayチケット」がおすすめ。

大人1,900円で京阪線全線(一部を除く)と叡山電車全線、京都バスの一部路線が乗り降り自由になりますので、一乗寺で途中下車してラーメン巡り、京阪三条で降りて平安神宮や京都市美術館、京都国立近代美術館へ、祇園四条から八坂神社に立ち寄って先斗町で帰りの一杯、泊まりで鞍馬温泉まで…など、京都を存分に楽しむことができます。

「鞍馬や貴船って興味はあったけど、遠くそうでなかなか…」という方も、この春はぜひ貴船神社でリフレッシュをしてみては?

スポンサーリンク
スポンサーリンク