図書館の本に付いている番号の意味知ってる?最終回!

学校の図書室や図書館の本の背表紙に付いているこの謎のシールの意味を解き明かすシリーズ第3弾、これがいよいよ最終回となります。

前回の記事では2桁目が「中ジャンル」に当たるということを解説しましたが、今回は残る最後の1桁目の数字の秘密に迫ります…!

「前回の『第2次区分』でもう既によく分からなくなったよ…」という方も、これを読めば理解できるようになるので頑張って…!!

残る1桁、その正体…増殖するジャンルとは…?!

これまで、

「3桁目の第1次区分→本をざっくりと分けた一番大きいジャンル」、

「2桁目の第2次区分→3桁目がざっくりすぎて曖昧なので、そこからもう一歩分かりやすくした中ジャンル」

と解説しました。

さらに第1次・第2次ともに0〜9までの数字が割り振られており、その数字でジャンルを表す、とも。

ということは、1桁目にあたる「第3次区分」の数字も、それらのジャンルをさらに細かく指定する役割であるということにお気付きになられたのではないでしょうか。

例えば、

第1次区分が9(文学)、

第2次区分が1(日本)

だとしたら「日本文学」を指していることが分かります。

しかし、小説以外に論文集や文学史、雑誌のような逐次刊行物なども「91」で始まるので、「日本文学=上2桁が91」だけの情報では、自分が読みたい本に辿り着くにはまだまだ遠いのです。

そこで細分化するのが1桁目の数字、第3次区分。これにも0〜9までが割り振られています。

91から始まる「日本文学」における第3次区分を例に挙げると、

0→全般

1→詩歌

2→戯曲

3→小説、物語

4→評論、エッセイ、随筆

5→日記、書簡、紀行

6→記録、手記、ルポタージュ

7→アフォリズム、寸言

8→作品集

9→漢詩文、日本漢文学

といった割り振りとなります。

0は第2次区分でも全般を表す数字ですので、90から始まる「文学」自体の第3次区分になると、

0→文学全般

1→文学理論・作法

2→文学史、文学思想史

3→参考図書

4→論文集、評論集、講演集…

といった具合に変わってきます。

この第3次区分は、第1次区分・第2区分に即したジャンル分けになっており、

上2桁が61になる「農業」だと

0→農業全般

1→農業経済

2→農業史・事情

3→農業基礎学

4→農業工学…

となったりするので、自分がよく読む分野の本の番号を3桁まるっと覚えておくのが、目的の本に辿り着く近道です。

「なぜ戯曲が2?」「どうして3が農業基礎?」などと考えてはいけません。

機械的に覚えてください。

なぜなら「そう決められているから」です。数学の公式と同じです。世の中には考えても仕方のないことがあるのです。

全ての第3次区分を書くとキリがないので、自分がよく手に取る棚の番号を知っておきたいという方はまたこちらから希望のジャンルをクリックすると第3次区分までを見ることができます。

図書館・図書室の本の謎のシールについて、お分かりいただけたでしょうか?

えっ、余計に分からなくなった?

確かに、NDCの数字列は慣れるまでは難しいかもしれません。そんなときは好きな3桁の数字を持って図書館のその番号の棚へ行き、実際にそこに置かれている本のジャンルを眺めてみましょう。

「902の文学史・文学思想史ってこういうのかぁ」「なるほど、こういう本が613の農業基礎学なのね」と何となく分かって来ると思います。

最後にもう一度言いますが、図書館員はこのNDCが分からないとお客様を案内することができません。返って来た本を元の棚に戻すこともできません。バックヤードの本を取りに行くこともできません。新しく受け入れた本の内容をチェックしてジャンルを与える業務だってあります。

「図書館員は座っているだけの楽な仕事」というのは大間違いなのです。

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